３６、協力 ページ36
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桜咲が教室のドアを開ける。
その瞬間、羽風と瀬名が、ほぼ同時に振り向いた。
｢あっ、桜咲っち〜♪｣
｢やっほっほ〜｣
｢あんたねぇ……、いい加減帰れば？｣
｢まだいてほしいくせに〜｣
｢A、こいつ本気で殴っていい？｣
｢遠慮なく思い切りどうぞ｣
｢えぇ？！｣
入るなりコントが始まって、笑いが起こる。
桜咲が囲まれて楽しそうにしてる最中
俺はその輪から離れ、壁に寄りかかる。
同じように、瀬名もこちらに来て、壁にもたれた。
｢……どうした、急に｣
｢確認したんでしょ、感想聞こうと思って｣
｢感想って、お前なぁ……｣
まるで他人事のように言う。
そんな瀬名に向かって、大したことないように振る舞う。
｢別に、小指打撃だけじゃ足りなかったと思っただけ｣
｢……ふーん、随分余裕じゃん｣
微妙にネクタイ上げて、気づく確率低めにしてるけどな。
見られても気づかれないとは思うけど、俺の精神面に関わる。
｢そうだ、桜咲っち、校内案内してあげるよ｣
羽風の言葉が、突然耳に入ってくる。
それに気づいて、二人を視界に入れた。
｢野郎と並んで歩く趣味はないんだけどなぁ〜？｣
｢見た目的にはセーフだし、いいんじゃないかな？｣
｢そうだなぁ……、それを言うんだったら……｣
羽風と話していた桜咲が、徐にこちらに来る。
そして、瀬名の腕に自分の腕を組んで言う。
｢瀬名っちとの方が、見た目いいんじゃない？｣
｢はぁ……？今度は何言ってんの、あんた｣
瀬名がしかめっ面で言うのと同じように
俺も、眉間にシワを寄せて桜咲を見る。
｢あっ、そうだ、A〜｣
それに気づいたのか、桜咲が思い出したフリをして
俺の耳元に手を当て、小さな声で伝えた。
｢瀬名っちにそれとなく、Aに気があるか聞いておくね｣
｢はぁ？！いいってそんなの……｣
｢いいからいいから｣
｢ちょ、桜咲……！｣
引き留めようとする俺に踵を返して
さっさか瀬名の方へ飛んでいく。
余計なお世話だっつーのに……。
｢よーし、じゃあ瀬名っち、案内したまえー！｣
｢はぁ……チョーうざい……｣
｢とか言って〜、満更でもないくせに〜♪｣
｢しばいたろかこのクソオカマ｣
｢のんのん、男の娘、です！｣
瀬名と会話する桜咲に、目配せして問う。
本当に大丈夫なのか、と。
それでも桜咲は、可愛くウィンクを決めて
任せて、と口パクで伝えてきた。
｢さぁ瀬名っち、ごーごー！｣
瀬名を押して、楽しそうな桜咲を見送る。
呆れと不安と、ちょっとの期待を混ぜ込んで。
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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nekosugi - 色んな作品楽しみにしてます！！ (2018年3月29日 18時) (
レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - nekosugiさん» 是非！よろしくお願いします！ (2018年3月28日 1時) (レス) id: a945d15bb6 (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 私もせなくん好きですよ！もしよかったら友達になりませんか？ (2018年3月21日 21時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - nekosugiさん» 私は元真緒くんでしたけど、今は瀬名くんです！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: a945d15bb6 (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 莉緒さんは、あんスタで誰が好きですか？ (2018年3月3日 15時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
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