【東卍】花垣兄,通称”族潰し”

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side.A
飛び出した俺は武道を庇うようにして前に立った。
周りの奴らは急な飛び入りに驚いている。

武道「に,にいちゃ」

個々で正体がバレたらいけない。
俺は”兄ちゃん”と呼ぼうとした武道の口を抑えた。

そして武道にしか聞こえないように小さな声で話す。

『武道,よく頑張った。後は……兄ちゃんがやるから休んでな,』

武道「で,でも……！」

何かを言いかけた武道を背に俺はバットを持っている男を真っ直ぐと見た。

清正「……誰だお前。」

『…そういうの関係ないだろ？』

そういうとバットを持っている男はすぐさまバットを俺に振りかざしてきた。

タクヤ「Aさんｯ！！！」

心配してタクヤはそう声を上げた。

なーに。
こんなのもう慣れた。

”いつものように”バットを片手で掴み,もう片方の手で男の腹を思いっきり殴った。

男は呆気なく腹を抱えて崩れ落ちた。

……めちゃくちゃ弱いじゃん。

『……ねぇ喧嘩賭博なんかやって楽しい？迷惑かけて楽しい？人を虐めて楽しい？』

男にそう問いかける。

が,男は噎せるだけで特になんとも言わない。

『……苦しいでしょ？ちゃんとミゾに入れたからね。』

”族潰し”のように威圧的にではなくあくまで”兄ちゃん”のように男に言う。

『ねぇ,知ってる？ここに居る”ファイター”はさ,これ以上の痛みに毎日耐えてたんだよ？』

気絶しないように崩れ落ちた男の頭を蹴った。
そしてまた男は腹を抱え地面に這いつくばっている。

もう1発,トドメを刺そうとした瞬間


「オイ,キヨマサ。客が引いてんぞ。」

誰かが声を上げた。
声のする方へ顔を向けるとなんとも豪華な2人がいた。

『……ハハ。千冬,これまぁ良くやったな。』

千冬に感心しつつ,やってきた2人を警戒する


「ボコられてんじゃねーよ。主催がよー。」


東京卍會副総長


龍宮寺堅

通称”ドラケン”


「ねぇねぇ？ケンチン？」

ドラケン「あ！？そのアダ名で呼ぶんじゃねーよ,マイキー」

「どら焼きなくなっちゃった」

空気読めない彼の発言に

「……なんだあいつ？」

「場の空気全然読めてねぇ」

騒ぐ者もいるがほとんどの人たちは思いっきり頭を下げた。


「お疲れ様です！！！！」


「「「お疲れ様です！！！」」」


「「「お疲れ様です！！」」」


「「「お疲れ様です！！」」」

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