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side.A
俺の知ってる武道は弱虫で泣き虫な武道だけだ。

ここで逃げるのかそれとも…………

武道「ま…だぁ……まだだよ」

小さな声だが,静まり返っているこの公園には充分な大きさだった。

武道「まだまだ……こんなんじゃ…オレ……の…12年,へたれた……心は…直らねぇんだ……よ」

”12年”

アッくん「?」

マコト「何言ってんだオマエ」

武道「逃げて逃げて逃げて逃げて」

”逃げて”


武道はさっきから何を言ってるんだ?
なんで,14歳の少年が12年・逃げてなんて言っている?

しかも,どうしてそんなに……

アッくん「もう引けよ!タケミチ!十分気合い見せたよ!」


ごちゃごちゃ考えてる暇はない。

さて,武道。
ここからどうする。

逃げる?タコ殴りにされる?諦める?

次の瞬間まで,俺は対して武道に期待してなかった。
無理だったらすぐ泣き助けを求め諦める武道しか知らなかったからだ。

そしてここからだ。
全ての歯車が動き出したのは。


武道「引けねぇんだよ!!!!


引けねぇ理由があるんだよ!!!」


その言葉で俺を動かすのには充分だった。


武道「東京卍會」


1歩


武道「キヨマサ……」


1歩


武道「勝つにはオレを殺すしかねーぞ」


1歩


武道「絶っっ対ぇ負けねぇ」


……嗚呼,俺はなんて最低な兄なんだろうか。


清正「おい誰か,バット持ってこい!!」


自分の弟と彼を……


武道(真一郎)ッ!!!!』


重ねるなんて。


俺は完全に武道の方へ走り出していた。

* * *

「ねぇねぇケンチン。」

「……あ?どうした?マイキー。」

「綺麗だね。」

「…あ。あぁ……そうだな,」


2人の男は1人の慌てた様子で飛び出した男を瞳にうつした。

その男はまるで空中で踊っているようだった。
太陽に反射し,きらりと輝く美しい髪。
何より,黒みかかっている美しい青い瞳。

目を奪われるのには十分だった。


『……!?』

「……守護神?」


どら焼きを持つ男は何かを思い出したように目を見開いた。

・→←喧嘩賭博



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ラッコさん - 再更新めちゃくちゃ嬉しい!これからも無理せずがんばってください (6月21日 12時) (レス) @page30 id: 42eaf23ea6 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!男主の愛されってあんまりないので嬉しいです!愛されいいですよね!私も小説書いてるのですが絶対愛され&逆ハー(恋愛的の)にしてます!東リベのキャラみんなかっこよくて可愛いから一人に絞れないです!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年3月17日 8時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
つばさ - とても面白いです!更新頑張ってください (2023年3月9日 22時) (レス) @page29 id: 6a1bf8c6ff (このIDを非表示/違反報告)
rina - 続き気になる!更新頑張れ! (2022年12月10日 23時) (レス) @page27 id: 265817b150 (このIDを非表示/違反報告)
mzhama(プロフ) - 初めまして、男主小説楽しませてもらってます。チート過ぎて最高です!!更新楽しみにしています。寒くなってきましたので、お体に気をつけて下さい。 (2022年11月2日 6時) (レス) @page24 id: ef4e2691e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モブK | 作成日時:2022年6月4日 17時

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