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夏合宿が終わり、いつもの学校生活が戻ってきた
今は朝のHR中だ
「連絡事項はこれぐらいかな……あ!そうだ、1番大事なものがあった。今から全員に進路調査票を配る、提出期限は1週間後の月曜日な。もう2年生の夏だ、そろそろ真面目に進路先考えろよ、以上だ」
そうして前から配られてきた進路調査票を受け取る
『進路………』
すっかり忘れていた、いや…考えないようにしていた部分もある
流石に中学の時のような決め方は出来ない
本当に人生に関わる事だからだ
高「進路な〜、そろそろちゃんと考えないといけねぇな」
緑「先の事を考えるなど当たり前の事なのだよ」
高「Aちゃんはどうすんの?」
『…えっ?あー……まだ何も決まってないかな…』
進路どころか夢すら無い私に、進路先を考えろというのは少々苦である
高「まぁ、まだ時間があるしゆっくり見つければいいんじゃね?」
『…うん』
高尾くんはそう言ってくれたが正直な話、そんな時間はない
バスケ部の練習時間、量は学校生活の大半どころかほぼ全てを占めていると言っても過言ではない
おそらく私達が3年生になった時は冬のWCにも出る筈だ
そうなればセンター試験までの時間はほぼない
今のうちに進路先を決め、それに目標を定めて勉強をしないといけないというのに……
『(流石にやばい………)』
私は今回ばかりは焦っていた
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『ただいまー』
母「おかえりなさい」
葵「おかえりA」
私は帰ってすぐにお風呂に入り、家族みんなで夕食の時間になった
母「2人共最近頑張ってるみたいね」
葵「まぁね!」
『ぼちぼちー』
夏合宿はこうだった、あんな事があったなどと近況報告みたいな事をしていると、
葵「あ、そうそう、お母さん。進路調査票を貰ったんだけど」
母「あら、もうそんな時期なのね」
葵「私、A大を第1希望にしようかなって」
A大といえばかなりの有名大学だ
流石はお姉ちゃん…
というかこの流れは嫌な予感……
母「Aは?」
『(だよね…)いや〜……まだ、これと言って決めてなくて……』
母「ちゃんと考えないとダメよ?」
葵「Aなら大丈夫よ!ね?」
『ははっ、そうだね……』
それからは私はそそくさと食事を済ませ部屋へと戻った
『はぁ……何が大丈夫だ……何も知らないくせに…』
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肉巻きおにぎり(プロフ) - 夜遅くにコメント申し訳ありません、ずっと更新楽しみにしてたので、めちゃくちゃに嬉しかったです!どうかこれからも、体調に気をつけてゆっくり更新頑張ってください、本当に楽しみにしてます! (2023年2月7日 1時) (レス) id: 26e00175be (このIDを非表示/違反報告)
柚奈原(プロフ) - このお話凄く好きです!!どうか、更新してほしいです (2022年2月27日 6時) (レス) id: 8b030105a8 (このIDを非表示/違反報告)
彩弥 Ayami(プロフ) - 自分新規ですけど、このお話すごく好きです!2人が仲直りしてほしいので、更新して欲しいです… (2021年9月19日 15時) (レス) id: ea9a1583d4 (このIDを非表示/違反報告)
限界突破済みヲタク(プロフ) - 超面白い、面白すぎる、、どうか、どうか更新をお願いします…! (2021年9月18日 11時) (レス) id: ec647ac5eb (このIDを非表示/違反報告)
畑ケケ(プロフ) - もう、更新の予定はありませんか? (2021年7月23日 11時) (レス) id: 94b0c6b701 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めんたいこ。 | 作成日時:2020年5月14日 21時