荷造りと深夜 ページ5
Aside
『でも、私、仕事があるんだけど…』
そう。私には今やっている仕事がある。別に好きな訳でもないが、なんとなく続けている。ダメ元で恐る恐る聞いてみると、
Na「辞めればいいじゃん、ねぇ？」
と予想通りの答えが返ってくる。
Kn「俺たちが全部やったげるから、Aは仕事なんてしなくていいんだよ。てか、そもそも家から出したくないし。」
その返答を聞いても、やっぱりね、なんて思ってしまう私も私で、もう狂い始めてるのだろうな、なんて考える。流されやすい性格の私は、既にこの状況に落胆と諦めを感じていた。抵抗するのも虚しい。そもそも抵抗したところで、という話だが。
そのままあれよあれよと話は進められ、食器やカトラリー、インテリアや電子機器で持っていきたい物を選び、それらを運ぶのは彼らがやってくれるらしい。自分の衣服や部屋の小物をまとめるために2階へ上がる。
するとまぁ、当然のようにきんときがついてきた。別に、もういいか、なんて。
背筋が凍るあの感覚は未だにある。今だって、気を抜いてしまえば震え上がりそうな体だって、本能的に警告信号を出しているのだろう。
部屋に入り、きんときとこれはいる、これはいらない、と分別して、持ってきてもらったダンボールにどんどん詰めていく。
『ねぇ、きんとき。いつぐらいに出発するの？』
ふと、彼にそう聞いてみる。
今は夜中だ。11時を回ろうとしていた。こんな夜遅くに荷造りを始めて、一体いつぐらいにここを発つのだろう。
「うーんとねぇ、朝の4時くらいに引越し業者さんが来るから、俺たちが出発するのは明日の夜くらいかな。結構遠いから。」
朝4時に、引越し業者さんが来る。勿論なのだが、だいぶ前から連絡していたんだね、なんて思ってしまう。
それに、結構遠いんだ。何処だろう。関東からも出るのだろうか？北海道、九州？四国地方とか…穏やかな場所が良いと私は言った覚えがあるから、きっとそんなところなんだろう。
『そっか。じゃあ、昼くらいには辞表を出しに行かなきゃかな…』
「いや、俺たちの中の誰かが出しに行くことになると思うよ？だって、今はそれだけでもキレるでしょ、Broooock。」
『あぁ、そっか…いや、じゃあ一応パソコンもあるし、そっちで送ろうかな。それだったら大丈夫かなぁ』
「それだったらいいんじゃない？面と向かって話さないんだし」
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ころと(プロフ) - ヤンデレ大好物なので嬉しいです；；続き楽しみにまってます、更新頑張ってください〜！ (2022年10月10日 2時) (
レス) id: 528f088e58 (このIDを非表示/違反報告)
たまねぎ - シャークんにあーんされt((殴、､、すみません。 (2022年9月26日 13時) (レス) @page8 id: 38eebacbdf (このIDを非表示/違反報告)
バレー部１１番(プロフ) - うっわ〜好き〜！私も夢主ちゃんが無意識に狂っていく過程が大好きなんです。神作品なんじゃ〜 更新頑張ってください！応援してます！ (2022年9月12日 22時) (レス) id: 3a2dab825b (このIDを非表示/違反報告)
杏豆 - 神作品見つけてしまいました...更新頑張ってください！応援してます！ (2022年9月11日 7時) (レス) @page4 id: d80eb34582 (このIDを非表示/違反報告)
とたとた(プロフ) - 澪華さん» わわ…申し訳ありません！！気づかなかったです…ご指摘ありがとうございます！修正させて頂きました！🙇♀️ (2022年9月11日 1時) (レス) id: 829bcbd244 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とたとた | 作成日時：2022年9月10日 19時
