自戒とネックレス ページ6
Aside
頭が、酷く冷静だった。まるで心と体と切り離されているみたいだ。
辞表にはなんて書こうか。突然のことだから、色々書かなければ。お詫びになにか送りたいものだが…きっと、無理だろうな。もう外に出るタイミングは移動の際しかないだろう。
そうぐるぐると考えていると、
「あれ、A…これ…」
『え？あ、…』
きんときが声をあげる。どうしたのだろうと視線をあげると、そこには、瑠璃色に輝くラピスラズリが。
彼が開けていた箱は、私の苦い思い出と、それと同時に感じた後悔の念が詰まったものだった。
「これ、まだ持っててくれたんだ」
『うん…』
この控えめに輝くラピスラズリのネックレスは、昔きんときから貰ったものだ。それこそ、誕生日だったっけ。
どんな場面でも使えるようにと、小さめで、かつ鮮やかな色彩を放つ石。つける勇気はおきなくて、それでも捨てることは出来なくて。
「へへ、嬉しい。…もう、捨てちゃったかと思ってたから。」
そう言って、至極幸せそうな、安心したような…そんな彼の顔を見て、心が酷く痛んだ。
そこまで、私のことを好きでいてくれたのか。自分を捨てて、何も言わずに出ていった、最低な女を。貴方の愛に耐えられなかった、弱い女を。
きっと、他の人達もそうなのだろう。ずっと私を探して、私だけのことを求めて、やっとここに辿り着いたのだ。そう考えると、お腹の奥がぎゅっと縮こまる感覚がした。
Sm「おい、そろそろ終わったか？」
何を言っていいか分からず、体が石のように固まってしまっていると、がちゃ、と扉が開いた。
扉を開けたのはスマイルで、どうやらきりやんが軽くご飯を作ってくれたようで。もうすぐ出来るから呼んで来るよう言われたらしい。時計を見ると、12時を少し過ぎていた。言われてみれば確かに、お腹がすいている。
幸いなことにも荷造りはほぼ終わっており、急いで小物を2つ3つ詰め込めば、荷造りは完了した。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_
この主人公が狂っていく過程が大好きなので、それを上手く表したいな…と思っております。精進します…()
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ころと(プロフ) - ヤンデレ大好物なので嬉しいです；；続き楽しみにまってます、更新頑張ってください〜！ (2022年10月10日 2時) (
レス) id: 528f088e58 (このIDを非表示/違反報告)
たまねぎ - シャークんにあーんされt((殴、､、すみません。 (2022年9月26日 13時) (レス) @page8 id: 38eebacbdf (このIDを非表示/違反報告)
バレー部１１番(プロフ) - うっわ〜好き〜！私も夢主ちゃんが無意識に狂っていく過程が大好きなんです。神作品なんじゃ〜 更新頑張ってください！応援してます！ (2022年9月12日 22時) (レス) id: 3a2dab825b (このIDを非表示/違反報告)
杏豆 - 神作品見つけてしまいました...更新頑張ってください！応援してます！ (2022年9月11日 7時) (レス) @page4 id: d80eb34582 (このIDを非表示/違反報告)
とたとた(プロフ) - 澪華さん» わわ…申し訳ありません！！気づかなかったです…ご指摘ありがとうございます！修正させて頂きました！🙇♀️ (2022年9月11日 1時) (レス) id: 829bcbd244 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とたとた | 作成日時：2022年9月10日 19時
