16話 ページ17
アルベド「......」
わたしの話を聞いてから、ずっと顎に手を置き、思い耽るアルベドさん。
『ほら、嫌な気持ちになるって、言ったじゃないですか。』
アルベド「いや、君は.......」
「何も悪くも何ともないじゃないか。」
『え....』
アルベド「さっき、君は自分のせいにすることで......と言ったけど、僕には理解が出来なかった。悪くないのに、わざわざ罪を被りに行くなんて......君はそういう趣味の人なのか?」
『ち、ちがいま』
焦り口を開く私に、ここぞとばかりに畳み掛ける。
アルベド「ほら、違うじゃないか。なら、君は悪くない。それに......」
アルベドさんの瞳が少し陰る
アルベド「望まれてないから、消えるべきなら、僕だって.....」
え......?
『い、今何て....』
アルベドさんは、ハッとした様な顔になり、席を立つ。
アルベド「食事の用意をして来る。君は休んでてくれ。」
何か言う隙も持たせてくれず、急ぎ足で部屋を出ていくアルベドさん。
その表情は......今までに見た事ないほどに強ばっていた。
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作者名:ウォシュレット | 作成日時:2021年12月7日 6時