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「ねえ、周助。」
そう彼の名前を呼べば、コーヒーを手に持つ優しすぎる彼が振り向く。
「どうしたの？」
就活を終え、希望先の企業から内定をもらった彼は、あと一年もすれば社会人の仲間入りとなる。
私は、今年受験を控えている俗に言う受験生。
彼は、大学四年生。
私は、高校三年生。
年の差、四歳の恋人。
「…何でもない。」
「A？どうしたの？言ってみて？」
白い壁と、ミディアムブラウンのフローリングに、白いカーテン。
窓辺には小さくて可愛いサボテンが春の暖かい日に包まれて、微笑んでるように見える。
彼はコーヒーを机に置き、ベージュの二人がけのソファに座る私を、後ろから抱きしめた。
鼻をくすぐった、私と同じ柔軟剤の香り。
「神様は意地悪だわ。」
「どうして？」
「世界中の誰より周助を愛してるのに、周助と同じ歳にしてくれないもの。」
そう言って頬を膨らませると、周助は抱きしめる腕を強めた。
「僕はAが歳下でも歳上でも同じ歳でも、きっとみつけて君を愛すよ。」
これは必然的な運命だから、小さく呟いて私の頬に温もりを残した。
その温もりが遠ざかってしまう事が怖くて、体の向きを変え正面から彼に抱きついて、サラサラの茶髪に顔を埋めた。
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追記 オリジナルフラグが抜けてませんでした。誠に申し訳ございません。
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ゆーり - めちゃくちゃ感動しました！あえて主人公に手を出さないところとかがめちゃくちゃ不二っぽくて！ほんとに感動でした！ (2021年3月14日 16時) (
レス) id: 8ac4695b82 (このIDを非表示/違反報告)
桜田 しおり(プロフ) - 鮎太郎さんさん» そう言って頂けて嬉しい限りです。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2018年9月29日 20時) (レス) id: ef32a79d1d (このIDを非表示/違反報告)
鮎太郎さん - ヤバイです！不二先輩かっこよすぎます！ (2018年9月27日 22時) (レス) id: 41a4e5daec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜田 しおり | 作成日時：2018年9月14日 7時
