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巻ノ百五十六 ページ11

カカシの上に乗ったまま「ン?」と視線を上げると瞬きをして首を傾げた。

貴「なんで両手あげてるの?」

カカシ「理性と・・・戦ってるんです。今、手だしたら・・・朝まで寝かせない自信ありなのでっ」


上を見た後はそーっと下に目線を下げる。ズボンの膨らみに気がつくと額をペチっと叩いた。

貴「バカっ・・・どこで、反応してんのよ」

カカシ「好きな女に、大好きって囁かれ、抱きしめられて反応しない男はいませんよ。あと涙目にグっときました」


最後の余計な一言にカっと顔を赤くすると、枕を掴んで顔に落としてプイっと顔を背けた。

貴「っ〜、バカ・・・変態っ!」


カカシ「いたたっ。あ、いやっ。冗談ですって、冗談っ」

枕をどけて上半身を起こしたカカシは慌てて弁解を始め、ご機嫌をとるように私の顔を覗き込んだ。

貴「冗談に聞こえなかったけど・・・」


やっぱり、あの時 いらないからと自来也先生の本をカカシにあげてしまったのが悪かったのだろうか。

今や、カカシの愛読書となっている。
それはもう新刊を心待ちにしてるぐらいだ。


いや・・・これぐらいの方が良いのだろうか。少年時代に色々と苦労してきたのだ。・・・反動がきてるのだろう。

そう自分の中で納得すると、カカシを見て諦めるように笑って肩にポンっと手を置いた。


貴「もういいよ、聞かなかったことにしてあげる。
カカシも・・・うんっ、男の子だもんね。」

カカシ「母親のような目で見るのやめてくれませんか」


「なんのことー?」と笑いながら聞こえないフリをすると腕をグッと伸ばして、ベッドから足をおろした。

貴「さて、ご飯でも作ろっかな。お腹空いたもんね〜」


カカシ「あっ。先にこれどうぞ」

貴「え?この風呂敷なに、どうしたの」

差し出された風呂敷、手に乗せて結び目を解いているとカカシは頬を指で掻いた。

カカシ「任務が重なってお腹空いてるでしょ?
飯の前に、とりあえずと思って」


中から出てきたのは団子‎。任務が重なって帰りが遅くなる私のためにと買いに行っていたらしい。

あれは、そういう事だったんだ。


貴「わざわざ、私のために?カカシ優しすぎない?」

カカシ「オレがこんなことするの、あなただからですよ。はい、今日も任務お疲れさまでした」

団子を口に運ばれると自然と空く口。
パクリっと頬張るとカカシは頬杖をついて笑ってる。


何だか、カカシの笑顔で満足だ。

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白花(プロフ) - わわさんさん» そう言っていただけて嬉しいです!ぜひ、これからもよろしくお願いします😊ありがとうございました💗 (9月18日 11時) (レス) @page18 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
わわさん - 好きな作品でしかも好きな設定だったので一気見しちゃいました!✨️✨続きが楽しみで仕方ないです!!! 更新待ってます (9月10日 23時) (レス) id: 2393d5040c (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - めぐみさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!クシナとミナト、しばらく出せないと思うと寂しいです😭ようやくナルトたちと関わってきますので、お楽しみに☆ (8月15日 21時) (レス) @page14 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 久々に一気読みするほどどハマりしました!クシナとミナトのあの名シーンは感動ものですね、、、続き、楽しみにしてます!更新頑張ってください‎(๑˙꒳​˙๑)و (8月15日 14時) (レス) id: 206425900b (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!見ていただいて嬉しいです☺︎︎ (8月10日 22時) (レス) id: 0948fc59e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白花 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2023年8月6日 20時

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