25 あなたside ページ27
残念だと呟いて帰ろうとする私を
またも止めるセンゴクの声
『何度も呼び止めないで貰えるかな
こっちは完璧な人間じゃないんだ
多少の不愉快さは感じる』
セ「...青雉の事は無視してくれ」
青「ちょっとセンゴクさん俺の扱い酷くねぇか?」
セ「やっと得られるかもしれない情報を
みすみす逃す様な事はしたくないからな」
青「......」
セ「話を戻そう...
なぜ自分から言う?
これ程探したのに何も見つからなかったんだ
お前が自ら隠してる事くらい大体わかる」
『特に意味は無いさ
あるとすればそれは気分だな
気分屋の名付け親である貴方方ならわかるだろう?
私は殆ど気分で動いている事を...』
セ「あくまで深い意味はない......か」
『それで?
聞くのか聞かないのか
いい加減はっきりしてもらいたいんだか』
セ「答えなど分かりきってるだろ」
『では少しだけ...
貴方方が見た目から想像している様に性別は女だ
といって舐められるのは嫌いだか
まぁこんなのはどうでもいいか
そんなことより貴方方が知りたいのは
旅人を名乗るこの存在が
自分達にとってどんな存在であるか...だろ』
セ「無論
味方なら良いが
敵ならお前の存在は脅威になり得る」
『......』
続きをはやく話せとばかりに
向けられる視線
『私は貴方方の敵ではない
と言っても味方である気もない』
セ「中立の立場という訳か」
『基本は
けど基本には例外がある』
セ「何が言いたい」
『元々いる大切な人達の他に
最近新たに弟ができた
人数はあえて言わないが
血は繋がっていなくても私の大切な弟達だ...
彼らは海賊になりたいらしい』
この言葉だけで4人の顔色が
急激に変わっていくのがわかる
『彼らはきっと海賊になる
彼らの旅の邪魔をする気はない
...だが
もし彼らが本気で助けを求めるなら
それが大切な人達、弟達のどちらでも
どんな状況であろうが関係なく味方になる』
セ「その相手が例え海軍だろうとか?」
『そうなるだろうな
まぁ暫くは気分が変わらない限り
このままだろうけど』
セ「そうか」
『情報を話した事だし
そろそろ帰らせて貰うよ』
セ「賞金ならいつも良ところに用意してある」
『仕事がはやくて助かる』
青「嬢ちゃん
今度デートでも行こーや」
『行ってもいいが約束はできないな
なんせ気分屋なもんで』
女だって事黙ってれば良かった...
少し喋りすぎたなと
内心反省をしながら
賞金を取りに部屋を後にする
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くちばし(プロフ) - 鈴さん» ありがとうございます!これからも読んで頂けると嬉しいです (2017年4月2日 17時) (レス) id: 30fd41f576 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - とても良かったです。更新頑張ってください。 (2017年2月11日 15時) (レス) id: a4159b1efe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くちばし | 作成日時:2016年12月1日 20時