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賞金を受け取りに行く為長い廊下を歩く
すれ違う海軍達は
目で彼女を追うものの誰１人として
話しかけようとする者はいない
いるとすればよっぽど度胸のあるものか
彼女が気に入っている者くらいだろう
そして歩みを止めた彼女の目の前に
度胸があると言うべきか
恐れを知らないというよりも
彼女など恐れる対象に入らないとでも
思っているという方が正しいだろう
その人物が彼女の進もうとしている廊下の先で
立ち止まっている...いや道を塞いでいる
『これはこれは...何か御用でも？』
落ち着いた声で話しかける彼女
サ「センゴクさんから貴様が
自ら情報を話したと聞いた
...何を考えちょる？」
目の前で道を塞いでいる男は
海軍の最高権力の1人赤犬
『おやもう知ってるんですか
連絡が回るのがはやい
流石は海軍...
それにこの短時間で
最高戦力の3人のうち2人に会うとは
運が良いのか悪いのか』
サ「勝手に話を逸らすな」
『逸らしたつもりなど...
それに情報が伝わっているのなら
理由はないと言ったことも伝わっているはず
聞く必要などないのでは？』
サ「ふん 食えん奴め」
『通して貰っても？』
サ「1つ答えろ」
『更に情報を話せと？』
サ「貴様にとっての正義は何じゃ」
『拒否権はないと...
情報を渡した時点で大サービスだが
今回は気分が良い...大大大サービスだな』
『正義か...そもそも正義とはなんだ？
聞いただろうけど
私は海軍の味方になったつもりも敵でもない
まぁそれもいつまでかはわからないけどな』
サ「...」
『強いてゆうなら
失わない正義だな』
サ「訳は？」
『新たに弟達が出来て
何があっても失いたくないと改めて思った
まだ短い人生の中でだが様々なものを失ってきた
もう十分なんだ
...二度と失わない守ってみせる
今ある何よりも大切なものを』
サ「それは己よりもか」
『あぁ
あいつらを失わない為なら
私は例え��悪魔"にでも喜んでこの身を売る』
悪魔と言う言葉を妙に強調し
フードの下から妖しげに笑う口元が
微かに見える
その微笑みは周りのものを魅了するだろう
それはきっと悪魔も例外ではない
サ「......貴様の考えは良くわかった」
『それじゃ質問も答えた事だし通らせて貰うよ』
お互い目も合わせずに通り過ぎる
と同時に張り詰めていた空気が解かれる
サ「貴様が敵になったその時
容赦わせん」
『望む所』
再び廊下を歩き始める彼女の足音は
先程よりも少しはやく
先を急いでいる事を感じさせる
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くちばし(プロフ) - 鈴さん» ありがとうございます！これからも読んで頂けると嬉しいです (2017年4月2日 17時) (
レス) id: 30fd41f576 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - とても良かったです。更新頑張ってください。 (2017年2月11日 15時) (レス) id: a4159b1efe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くちばし | 作成日時：2016年12月1日 20時
