19品目:夕暮れの流星 ページ21
柘榴side
「じゃあ、バターチキンカレーください」
「私はトマトとサーモンの冷製パスタを」
『かしこまりました』
「すみませ〜ん!注文お願いしま〜す!」
『はいただいま!』
ディナータイムのこの時間は会社帰りのOLやサラリーマンが、たまの贅沢とやらで来たり(うちの値段は良心的だ)学校帰りの腹を空かせた学生なんかのおかげで大忙しだ
来る人はみんな常連で、店員が俺一人しかいないことをわかっているから料理が来るのが遅いことを咎められることはない
...というか一回部活帰りかなにかで腹を限界まで空かせたのであろう学生が文句を言ったらその場にいた常連全員がそいつを睨みつけたのである。あれは怖かった。空気も凍ってたし
カランカラン...
『いらっしゃいませ』
千「こんばんは柘榴さん!...っと、混雑しているときに来てしまったみたいだな」
『あぁいらっしゃい、席なら一番奥が空いてますから勝手に座っててください!』
去年からちょいちょい来ていた焦げ茶の髪の青年と、その彼がときたまつれてくる水色髪の青年
その後ろには見たことない顔の男子生徒三人が、店の混雑具合を見て動揺したような顔をしていた
え?こんな雑な対応していいのかって?常連にしかしねぇよ!!
ーーーーー
翠side
仕事が終わって、ようやく帰れるかと思ったら守沢先輩が「この近くにうまい店があるからそこで夕飯にしよう!」なんて言って帰れなかった
歩いて十分くらいかかったその店は、けっこうたくさんの人がいて賑やかだった...騒がしいんじゃなくて
千「この店はずいぶん長いことやってるらしいからな。そのときからのお客さんが多い、地元の人だからこそ知ってる店というわけだ」
忍「しかし、店員はあの方だけなのでござるか?これだけの数のお客さんを捌くのは大変だと思うのでござるが...」
奏「ふふふ♪ここはず〜っと「てんちょうさん」ひとりですよ。あとをついでからもう「さんねん」だそうです」
鉄「えぇっ!?すごすぎないッスか!?」
うちも八百屋だけど、手伝うだけでもめんどくさいのに一人で経営してるとか...すごいな、普通に
『遅くなってしまい申し訳ありません。改めまして、喫茶ソルムへようこそ。ご注文をどうぞ?』
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カトレヤ(プロフ) - ハニーさん» すみません、勉強不足でわかりません... (2018年9月24日 21時) (レス) id: e677d34591 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 海沿いの喫茶店と聞いたら真ッ先に珊瑚礁が出てきます(分かる人にはわかる) (2018年9月24日 21時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
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