10品目:予想外の出会い ページ12
柘榴side
『あ〜つい...』
梅雨が明け、本格的に夏が近づくこの時期。連日暑くてさすがの俺もだれてしまう
さっきまでのランチタイムで話を聞いたが、今年は酷暑になるそうだとかなんだとか
...熱中症対策用とか冷たいメニュー、もっと考えるかな。あと厨房で火を使わない料理
『そろそろ一旦店閉めるか...昼食べないと』
いくら店内が冷房を聞かせているとはいえ建物の中でも熱中症にはなるからな。水分補給は大事だよ
カランカラン...
『うっ...!』
ドアを開けた瞬間むわっとした熱気が店の中に流れ込んできてせっかくの冷えた中が台無しになる...早く「close」にしよう
「ち、ちょっと待って!閉めないで〜!」
『は?.....!?』
突然声をかけられ、そっちを見れば黄土色の髪の青年がこっちに向かって走って来ていて、そのかなり後ろに紫髪の青年と灰色の髪の青年がいた
紫髪の青年はなんか背負っているみたいだな...待て、あれ人か?
.....そういやうちの店が閉まってる場合、他の店があるところまでけっこう歩くな。この炎天下の中
仕方ない、臨時営業といくか
ーーーーー
店内... 薫side
薫「あ〜〜...ほんと冷房効いてるだけで天国だよ〜〜」
晃「さすがに今回は同意するぜ...おいアドニス、お前は平気なのかよ」
ア「祖国に比べればまだまだ平気だ。だがこの湿度には参ってしまうな」
にしても店員さんが親切でよかった〜...この炎天下の中ぶっ倒れた朔間さん抱えて歩きたくないもん(※抱えていたのはアドニスである)
ア「それにしても、朔間先輩は大丈夫だろうか」
晃「今回は吸血鬼ヤロ〜の自己責任だろ。日傘は忘れるわ財布忘れて飲み物は買えね〜わ、明らかに自業自得だ」
薫「まぁさすがに飲み物は奢ってあげたけどね...それで仕事はどうにかなったわけだし」
『お待たせしてすみません。先程の方ですけど休憩用の部屋に寝かせてきましたよ』
戻ってきた店員さんは昼休憩を台無しにされたにも関わらずにこやかな笑顔を崩してなかった
『申し遅れました。この店、喫茶ソルムの経営者の柘榴と申します。以後お見知りおき』
11品目:甘く冷たいかき氷→←9品目:鮮やかなフルーツゼリー
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カトレヤ(プロフ) - ハニーさん» すみません、勉強不足でわかりません... (2018年9月24日 21時) (レス) id: e677d34591 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 海沿いの喫茶店と聞いたら真ッ先に珊瑚礁が出てきます(分かる人にはわかる) (2018年9月24日 21時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
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