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「ここまで言ってまだわかんないわけ？」
「わかったのは亮介先輩が食いしん坊でいやしんぼうでクッキー好きって事くらいですかね」
チョップされてもいいやと思って、わざと嫌味を言えばまたため息をつかれて。
「あのさ、他の男にあげてたのが気に食わないでいんの。しかも俺より先に倉持にやるなよ」
どういう意味…？
頭で混乱してる間にも文句は止まらなくて。
「それに俺じゃなくて倉持選ぶとか何なの？他の男と仲良くしてんの見ると頭くるんだよね」
だって、こんなのまるで嫉妬だもん
亮介先輩が私のこと…？
ありえないけど、その考えしか出てこなくて。
それか冗談にしか思えなくて。
「まるで私のこと好きみたいな…そんな言い方するのやめて下さいよ。誤解生まれますから」
「誤解じゃないから」
真剣な表情で見つめられるから固まってしまう。
あまりにも衝撃的すぎて言葉が返せない。
だって、私のことそんなに好きじゃないみたいなこと自分で言ってたくせに…
「気づくの遅いんだよ、ばーか」
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作者名：おにぎり | 作成日時：2021年3月27日 6時
