今日:12 hit、昨日:19 hit、合計:74,304 hit
小｜中｜大
92 ページ42
.
亮介
「あ、まだ片付けの途中だった…！それじゃあ亮介先輩お疲れ様でした！！」
慌ただしく走り去ってしまって、ちゃんとお礼を言っていなかったと後悔が残った。
「それ…」
すると、倉持が俺の手にあるクッキーに視線を向けてくるから少し誇らしげに見せるとーー
「なんだ…亮さんも貰ったんすか」
その言葉を聞いて固まってしまった。
亮さんもってどういう意味？倉持も貰ったって事？
「Aのクッキーうまいっすよね」
「…お前も貰ったの？」
「昼休みに貰いましたよ」
こないだのチョコのお礼にって俺だけに作ってくれたんじゃなかったのかよ…
しかも俺より先に倉持にあげるなんて…
あんなにも幸せだったのが、いきなり地獄に突き落とされたようだった。
別に、誰にあげようがAの自由なのに…
それでも腹が立ってしまって自分の中で黒い感情が溢れていくのを止める事が出来ない。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おにぎり | 作成日時：2021年3月27日 6時
