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田宮め、思い出すだけで腹が立ってくる。
倉持先輩の前で泣いてしまったのは自分でも想定外だったけど、でも悔しくて我慢の限界だった。
付き合えないって言った途端、一気に表情が変わってある意味すごい特技だと思う。
天使から鬼の表情に変わったもんね。
今日あいつに千円札叩きつけてやろう…
「大丈夫か？」
「あ、おはようございます。昨日はすみません」
「いや別に全然いいけど。少しは落ち着いたか？」
朝練の時に倉持先輩がわざわざ話しかけてくれて。
心配してくれてるのかな？
「怒りは今もしっかりと残ってます」
「そ、そうか。また何かあったら話し聞くよ」
「ほんとですか！ありがとうございます」
お礼を言うと、おうと残して去って行った。
とりあえず、昨日の出来事を春乃や先輩達に説明すればみんなも私同様キレてくれて。
朝練は田宮の悪口大会へと化していった。
「ビンタの一発でもかましてやんなよ」
「流石にそれは…」
練習終わり、がんばんなよと先輩達からエールをもらって春乃と一緒に教室へと向かった。
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作者名：おにぎり | 作成日時：2021年3月27日 6時
