ヒロトと灰崎の前世の物語 (ページ17)

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十七ページ17

ヒロトside

あの時、なんでいきなり俺に電話をしたのかなんて分からなかった。分かろうともしなかった。でも、鬼道さんから灰崎が俺に会いに行こうとしていたこと、灰崎の背中に大きな傷があったことを知って、もしかしたら今までの夢と何か関係があるんじゃないかって思った。もしそうなら今すぐにでも全てを知りたい。

ヒロト「教えてくれ灰崎。」

灰崎「正直、今から話すことはかなり現実離れしている。それでも信じてくれるか？」

まだ何を話すつもりなのかは分からないが、きっと今の俺なら何を言われても信じることが出来ると思う。

ヒロト「もちろんだ。」

その言葉を聞くと灰崎は覚悟を決めたかのような表情をして口を開いた。

灰崎「ずっと昔の事でお前は覚えていないだろうが、俺の本当の名前はルナ・ストローナ。お前の名前は･･･アレキ・ロヴェッタだ。」

ヒロト「ルナ･･･アレキ･･･」

そうだ。確かに俺はこの名前を聞いたことがある。どこで聞いたのかは覚えていない。でも、確かにどこかで･･･

灰崎「俺達は過去に･･･