喪失 ページ5
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その日、私の彼氏である月永レオは、壊れた。
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「 レオ！レオ！もうやめて！、お願いだから、もう… 」
叫んだ言葉は喧騒に紛れて落ちていく。ただただ笑顔で踊るレオを見ているしかなくて、涙が溢れた。
こんなのおかしい。アイドルじゃない。ただの人形みたいだ。
「 今日は、来てくれてありがとう！また来てくれよな！ 」
彼の笑顔だけがキラキラ輝いていた。そんな中で唾が吐きかけられる。
「 あぁ、やっぱり綺麗な世界だ 」
彼の目には、罵詈雑言を浴びせる人の群れは、どう見えていたのだろう。
宝石の山、それとも綺麗な海だろうか。
綺麗な世界というのはどういうことだろう。
昔、それを知りたくて、興味本位で近づいて、彼に惹かれたんだ。
「 わかんないよ、レオ 」
帰ろうと引き返す人の流れの中、逆流して必死にステージに手を伸ばす。
その手を掴んだのは、
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レオじゃなくて、瀬名だった。
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「 A、れおくんが、話したいことがあるんだって 」
「 なんだろ 」
今から話されることが、怖くてたまらない。膝から崩れ落ちたレオの目は前と違うから。
「 なぁ、A 」
愛しい人から名前を呼ばれるだけで嬉しいはずなのに、どうしてこんなに強いんだろう。
「 やだ、 」
「 A 」
「 なにも聞きたくない 」
「 聞いて 」
怖くて、耳を塞いだ。彼は私の手をゆっくりとって、握る。
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「 全部、忘れてほしい 」
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ねむい(プロフ) - イチゴプリンさん» ありがとうございます！ (2017年12月13日 23時) (
レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
イチゴプリン - めっちゃ面白かった！でも、レオが壊れちゃうとこは泣いちゃった！これからも更新頑張って！（今更だけど、タメ口でいいかな？） (2017年12月12日 18時) (レス) id: 645f74247e (このIDを非表示/違反報告)
Knight を護る騎士でいたかった(プロフ) - ねむいさん» もう、本当に一部でもいいから… (2017年10月30日 18時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
ねむい(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» 家も車も与えるから少しだけ、いやかなり、新婚生活を覗かせてください (2017年10月30日 18時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
Knight を護る騎士でいたかった(プロフ) - ねむいさん» 衣食住は提供するその代わりに幸せになれください (2017年10月30日 18時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむい | 作者ホームページ：
作成日時：2017年10月21日 21時
