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禁断の果実を8口 ページ9

『ただいまー。』
ドアを開けると、嬉しそうな聞き慣れた声より先に抱きしめられている私。
「Aたん!お帰りー!!」
『わっ!?パパ!?今日、遅くなるんじゃなかったの?』
「そうなる予定だったんだけど案外早く終わってな!今日もAたん可愛い!!」
「ちょっと、パパ!Aもいつまでも子供じゃないんだから子離れしなさいよねっ!」
「リコたんー…だって、パパはまだ二人の事が心配で…。」
『私は、このままでも良いよ?パパ大好きだし。』
笑顔で言うと、鼻血を出して倒れるパパと呆れる姉と母。これも、相田家恒例行事かもしれないなぁ…なんて、考える。
『ねぇ、パパ…子供ってさ親にとってどんな存在?』
「な、なんだ!?急に…。」
『なんとなく?それより、どうなの?私とリコ姉の事、どう思ってるの?』
「一言で言うなら……双子の天使!!」キリッ!
『もう!ママに聞く!』
「待て待て!分かったから!ちゃんと言う!」
『ほんと?』
「本当!…まぁ、親からしたら子供は宝物だな。
生涯愛せる言葉では言い表せないくらい大切なもので傷付けられたら怒ったり悲しむのが当然だ。
今時は虐待とかがあるけど、俺には虐待なんてする親の気持ちが分からねぇよ。
子供は、健康で真っ直ぐ育ってくれたらいいと思ってる。勿論、道を間違えそうになったら正すのも親の役目だ。なんて、言ってたらキリがねぇけどな!」
『……リコ姉…ママ…多分、同じ事思ってるよね?』
リコ姉も、ママも頷く。
「お?なんだ?少しかっこつけ過ぎたか?」
『「「珍しくパパが正論言った…」」』
「えぇ!?珍しくって…俺、普段何言ってた!?」
『「「親バカ自慢」」』
これは、本当。町内会で自慢し過ぎて近所の人からも言われてリコ姉と恥ずかしい思いをした事がある。
でも、今日のパパは少しかっこよかったかな…なんて思った。

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りんご - とても面白かったです!ありがとうございました! (2017年11月23日 0時) (レス) id: 6adc5ff639 (このIDを非表示/違反報告)
かき氷@シロップ(プロフ) - トカゲさん» 面白い!最高の褒め言葉をありがとうございます!果たして、秘密を言える日が来るのか!?また、花宮くんとお母さんを助けられるのか!?更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします(*^▽^*) (2017年4月1日 14時) (レス) id: b94c961c3a (このIDを非表示/違反報告)
トカゲ - とっても面白くて禁断の恋にキュンキュンしますw 続き楽しみに待ってます! (2017年4月1日 12時) (レス) id: 97190fc0d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小鞠 | 作成日時:2017年3月31日 11時

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