【黒バス】金髪野郎に言い寄られて困ってる。

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ナッシュ視点

Aはずっと寝て起きる気配がない

寝返りを打ったりしているせいで俺の腕が服の中に入り込んでいる

背中だからまだ耐えられているものの……

つーか離せよ…俺の心臓がもたねぇよ……

それに冷やすもの持ってきてやらねぇとヤバいだろ

側にいる、とは言ったがほんの一瞬だけ取りに行きたい

そっ…と手を離して冷やすものを取りに行った

氷枕と冷やすシート、それから水

あんまり離れたらダメか、と思ってすぐに戻った

まだ寝てる

良かった…

悪夢は見ていないのか、魘されている様子はない

起こさないように頭を持ち上げて、その間に氷枕を差し込んだ

それから額にシートを貼る

俺はゆっくりゆっくりAの金色の髪を撫でる

柔らかくて気持ち良い

…コイツほんと顔整ってるよな

肌もすべすべしてて気持ち良いしシミ１つない

目は大きくて二重だし、鼻筋も通ってるし、唇も柔らかそうだ

いや、実際柔らかい

口紅もしていないからキスしても何も付かないし、化粧品臭くなくてすごく好みだ

マシュマロみたいに柔らかい

………またキスしても良いだろうか

でも前に2度目はないと言われたからな…

いや、でも…したい

俺はどこまでも欲望に忠実らしい

俺の身体は勝手に動いて、ギシッとヘッドが音を立てた

2人の顔の距離が0に近付いた瞬間、Aの目が開いた

俺は驚いて固まってしまう


貴「……ん…なっしゅ………？」

ナ「あっ、え、お、おう」

貴「ちかくない……？」

ナ「何だって？…あ、ケータイあっちか」

貴「もっと、ねて、も、いー…？」

ナ「日本語はわかんねぇよ…ケータイ持ってくるから…」

貴「…ねる……」


言葉を全く理解出来ずにいるとAはまた寝てしまったようだ

…………心臓、止まるかと思った…

急に目覚ましたから思わず固まっちまったし絶対殴り飛ばされると思った

寝起き悪くて良かった

まだ心臓バクバクいってるじゃねーか…

これは単に驚いたからなのか、それとも不意に開いた瞳の青に魅せられてしまったからなのか

はたまた両方か

心なしか顔も熱い気がする

こんなの初めてだ

コイツに出会ってから色んなことが初めてだ

…早く元気になれよ、と俺はまたAの髪を撫でた

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