【あんスタ】執事は愛される【男主】【完結】

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瀬名side。




今日は午後から予定ないし、Aに買い物の荷物持ちとかしてもらおうと思っていた。


ついでに何も買う金が無い可哀想なAに優しい俺がクレープでも買ってあげようと思っていた。




それなのにこのクソカメラマンが金でAを釣って……。

ちょーうざいんだけどぉ。


しかも、Aはどうせ無表情だし？きっとすぐに駄目って言われるでしょ







「あらぁー、かわいい！！次はこのポーズね！」

『はい！』







……誰、あいつ


何であんな笑顔で「はい！」とか言っちゃう系の奴になってんの？



あー、思い出した。そういえばA、昔男に媚び売って体売ってたからこういうの得意だった…。


笑顔作るのも可愛い子振るのも得意ってちょーうざい







「次、せっかくだから瀬名ちゃんとAちゃんとツーショットね」

『了解です』





カメラマン、なんでいつもよりテンション高いわけ？

しかも、Aはいつも声が低く暗い顔で「了解しました泉様」とか言ってるくせに、どこからその高い声が出るのか






「ちょっと、あんた何キャラ変えてるわけぇ？」

『仕事ですから、その場にあった対応をしなくてはいけないでしょう。執事がこんな笑顔でいたら執事らしくありませんので』






……まだ、ママとパパに仕事やめさせられそうになったこと根に持ってるわけ？
まあ、俺が言ったんだけど。


辞めさせられたくないから、素の笑顔も全然見せないし常に堅い口。


全然、そういうのは嬉しくないけど、まあ素のAが学院の奴らに知られないからいいけどぉ








「今日はありがとねぇ！これ、今日の分よ」

「はいはい。どーも」







ほんと、最悪。

何時間予定より遅れさせるつもりなのぉ…。

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