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………
貴「げほっ、けほっ……ごほっげほ、けほっ…」
あれから少し経ち、季節の変わり目に油断したのか私は風邪を引いてしまった
身体が弱いのって、やっぱり死ぬまで治らないのかしらね
一生付き合わなければいけないんだわ、きっと
朝、祥吾と亜樹が心配してくれたけれど、それだけで十分だった
いってらっしゃい、と寝室からしか挨拶は出来なかったけれど
そして朝食を食べ、修造の用意してくれた薬を飲んで眠った
長い時間眠ってしまったらしく、起きてみればもうお昼だった
がちゃりと寝室の扉が開く
……ノックをしないのは相変わらずね
貴「……修造…」
虹「うおっ…起きてたのか。具合は？」
貴「…あまり、良くないの」
虹「だろうな。顔がいつにも増して白い」
貴「…………貴方って、いつもノックをしないわよね」
虹「あ？…今更だろ、して欲しいのか？」
貴「いいえ、別に」
虹「…生まれた時から一緒だしな」
貴「あら、違うわ修造。正しくは『幼い頃から』よ」
虹「……そうだな」
貴「っ…げほっ、げほっげほ、ごほ、げほっ」
虹「大丈夫か？水、飲め」
貴「ん……」
身体を起こされ、水を飲まされる
飲み下すと、全身に染み渡るようだった
………こんなに喉が渇いていたなんて、気づかなかったわ
虹「もっと？」
貴「もっと…」
虹「ずっと寝てたから水分が足りてないんだな。枕元にも置いておくから飲めよ？」
貴「…ええ……」
虹「脱水症状が起きても困るしな」
貴「……ねえ、修造」
虹「ん？」
貴「時々…不安になることがあるの…。私、きちんと…母親をやれているのかしら…」
虹「……何を今更、弱気なことを。しっかり出来てるから亜樹だってあんなに立派に育ったんだぞ」
貴「…私の母親は、あまり……ほら、良い人ではなかったから……」
虹「冷泉に来る前は普通の母親だったんだろ？」
貴「…そうね。でも、一緒に過ごした記憶が大きいのは……やっぱり、お母様なの…。いつかお母様みたいに、亜樹のことを…と思うと…心配で……」
虹「………大丈夫だ。きっとそんな事は起きないから」
貴「そうかしらね…」
虹「もし同じことを繰り返しそうなら俺が止める。それに灰崎だって止めるだろうし、亜樹も抵抗するだろ」
貴「…………そうよね、平気よね」
虹「だから、安心しろ。余計なことなんか考えずに風邪を治せば良いんだよ」
貴「…ん、そうするわ」
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碧夜叉 - カコさん» ありがとうございます！無事に完結出来て私もホッとしています。お身体大丈夫でしょうか？最近また冷え込んできましたのでまたご自愛ください。応援、本当にありがとうございました！ (2018年12月30日 0時) (
レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
カコ - ううう、風邪で寝込んでいる間に完結していた・・・おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。素敵な作品を本当にありがとうございました。 (2018年12月21日 23時) (レス) id: 7a3bf8ffac (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - Miraさん» こちらこそコメントありがとうございました。活躍出来るよう日々精進して参りますので、どうぞ宜しくお願いします。 (2018年11月7日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - Miraさん» それなのに探し出して頂けて感極まっております…！！わざわざ貴重な時間を費やしてくださってありがとうございます。黒バスの作品でしたらいくつか書いているので、もし良ければそちらも読んで頂けたらと思います。 (2018年11月7日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - Miraさん» 大ファンと言って頂いてとっても嬉しいです！今になって消さなければ良かったな…と思います。後悔先に立たずとは正にこの事ですね。あの小説以降、セクメンの作品は書いていないので私を探すのはとても難しかったと思います。 (2018年11月7日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年10月31日 17時
