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翌日、私たちは食器を揃えにやってきた
…というか、昨日ソファで寝たから身体が痛いわ
………自分で決めたから文句は言わないけれど
それに祥吾は熟睡だったみたいだし、私はそれで良い
貴「あら、これなんか良いわね」
灰「本当だ。シンプルだし使い勝手良さそう」
貴「これにする？」
灰「おう。じゃあこのセット買って…コップとかは？いるよな？」
貴「そうね…貴方は紅茶やコーヒー、飲む？」
灰「いや、あんまり」
貴「そう。それなら普通のグラスだけで良いかしらね」
灰「お前は？」
貴「私は…実のところ、飲めなくて」
灰「…へえ、飲めねぇの」
貴「味が少し苦手なのよ」
灰「あー、確かにな…。つーかマグカップ1つとグラス1つ買えば良いじゃん」
貴「マグカップも？」
灰「何か暖かいの飲むときは必要だろ。マグカップだったら万が一紅茶とコーヒー飲む場合でも使えるし」
貴「使い分けしないの？」
灰「飲めりゃ何でも良いだろ」
そう言う祥吾に、つい笑みが零れる
確かに暖かいものを飲む時はマグカップ1つで足りるわね
合理的…なのかしら？
よく分からないけれど、私も賛成してマグカップとグラスも購入した
灰「あー、それ、俺持つから」
貴「あっ…良いの？」
灰「こういうのは男の仕事だろ」
貴「…ありがとう」
…優しい……
私が今までお見合いしたどの殿方よりも優しい
……どうしても好きなのよね…
それから少し歩いて、休憩しようという話になった
祥吾が何か買ってくると言うから、私は荷物を持って椅子に座る
…………祥吾って、かっこいいわね
婚約を結べて良かった
いつか解消になるかもしれなくても、今だけは幸せに浸りたい
…ただ、こういう場所には慣れていないから疲れたわ
座って待っていると、声をかけられた
「ねー、1人？1人なら俺たちと遊ばない？」
「ゲーセンとか行こ？」
……私はこの手の輩に好かれる体質なのかしら
何も答えない方がいいわよね
「…黙ってないでさー。ほら、行こうって」
「立って立って！」
貴「いっ…やめてください」
「お、かわいー声」
「大丈夫だって。何も怖くないしさぁ」
貴「私、一緒に来ている方がいるんです！やめて！」
「え、いんの？友達？女の子なら一緒に行こうよ」
貴「…男の友達です」
「んだよ、男かよ。じゃあお前だけで良いし、ほら」
貴「いい加減に…ッ！」
頬を張ろうか足を蹴り飛ばそうかしようとしたら、男2人の後ろに大きな影が現れた
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碧夜叉 - 灰羽さん» ありがとうございます！そう言って頂けると励みになります…！お気遣いまでありがとうございます！頑張ります！ (2018年7月31日 9時) (
レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
灰羽 - 続編おめでとうございます！一話一話の展開が楽しみです。お身体に気を付けて、更新頑張って下さい。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: d302357e2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年7月30日 23時
