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自室として与えられた部屋で荷解きをしていると、突然後ろから声がした
灰「A」
貴「はっ、はい」
灰「……お前、どうする」
貴「え、な、何が？」
灰「俺ら、別々に部屋あるけど寝室はまた別にあるんだよ。馬鹿でかいベッド1つだけの部屋」
貴「…そ、そんな部屋が？」
灰「こっち」
祥吾について行くと、本当にその部屋はあった
きっとキングサイズであろうベッドがあって、それでも十分広い部屋
………どういう事、かしら、これは
灰「あー…お前、言われてないっぽいな」
貴「え？」
灰「あれで俺ら2人、一緒に寝ろっていう申し付けだ」
貴「……2人で」
灰「そう」
貴「一緒に」
灰「そう」
貴「…………あ、え、えぇ…？」
灰「……大丈夫か？」
貴「だ、大丈夫じゃないわ…」
灰「だよな」
貴「と、りあえず、この事は一旦保留にしましょう。まず片付けから…」
灰「俺はもう終わった。ただ、食器とかがまるでないんだわ」
貴「……ねえ、それくらい用意してくれても良いと思わない？」
灰「本当にな」
貴「買いに行かないといけないかしら」
灰「買えってじいちゃんから金貰ってる」
貴「……それじゃあお休みの日に揃えに行きましょう…」
灰「おう」
貴「私…ちょっと自室の片付けをしてくるわ」
灰「ごゆっくりどーぞ」
私はまた自室に戻り、荷解きをして片付け始める
ええと、それじゃあ今度食器を揃えに行かないといけないのね
それから……あっ、食事…食器を揃えても食事がなかったら意味ないわ
どうしましょう…私、料理なんて出来ないわ…
というかそれよりも問題なのはあのベッドよね
だって今夜…寝るじゃない
どう…寝たら良いのかしら、あれは
大きさ的に2人が寝ても余裕よね
でも普通に寝るんじゃ私の心臓がもたないもの
…………私が床に寝れば良いわね
もしくはソファで良いわ
さすがにいきなり2人で寝るのはハードルが高いし…というかどうして教えてくれなかったの、お父様…
灰「おい」
貴「……」
灰「おい、A」
貴「えっ、」
灰「…悪い、驚かせたか？」
貴「い、いえ、大丈夫」
灰「そうか？つーか、なにそんな考えてたんだよ」
貴「いろいろと…今後の、事を…」
灰「…偉いなお前、俺なんて何も考えてなかったわ」
貴「いいえ…そんな…。というか貴方は何をしに？」
灰「ああ、食料も食器もねぇから飯買いに行こうと思って。何が良いか聞きに来た」
貴「あら…ありがとう」
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碧夜叉 - 灰羽さん» ありがとうございます！そう言って頂けると励みになります…！お気遣いまでありがとうございます！頑張ります！ (2018年7月31日 9時) (
レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
灰羽 - 続編おめでとうございます！一話一話の展開が楽しみです。お身体に気を付けて、更新頑張って下さい。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: d302357e2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年7月30日 23時
