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灰「………なんか、変わってなくて安心した」
貴「え？」
灰「お前さ、少し化粧してるし、服も何かキラキラヒラヒラしてるし…靴だってヒールだろ？それに髪の毛もセットしてて…別人だったらどうしようかと思ってた」
貴「…あら、ふふっ、貴方も不思議なことを言うのね」
灰「中学の頃は髪下ろしてて制服にローファーで、化粧なんてしてなかったから。目が慣れてねぇの」
貴「そうかしら。そんなに変わらないと思うけれど…」
灰「……綺麗だって、言ってんの」
貴「…え、」
一気に体温が上がった気がした
あ、この感じ、久しぶり
灰「…顔、真っ赤」
貴「か、からかわないでと、前から言っているじゃない」
灰「別にからかってねぇよ。本当に綺麗だなと思っただけ」
貴「は……っ」
灰「…ははっ、すぐ真っ赤になるのも変わってねぇ」
そう言って笑った祥吾がとても素敵で、今日この胸の高鳴りを鎮めるのは無理だと悟った
風が吹いて、ふわふわと祥吾の灰色の髪が揺れる
……綺麗
貴「……貴方の髪、相変わらず綺麗ね」
灰「あ？あー…そうか？」
貴「ええ、大好きよ」
灰「…去年はこれじゃなかったから、お前に会わなくて正解だったかも」
貴「あら、染めたの？」
灰「染めたっつーか、コーンロウにしてた」
貴「……どういう髪型かわからないわ…。でもね、例え違った髪型でも私は好きよ」
灰「…………ほんっとに、お前ってそういうとこあるよな」
貴「だって好きなんだもの」
灰「ずっと会ってなかったのに？」
貴「…言ったじゃない、死ぬまで好きだと」
灰「……相変わらず重い」
貴「ふふ、いいの、気にしないで。勝手に好きなだけだから」
灰「まあな。…つーか、あの2人に追い出されたっぽいけどいつ戻る？」
貴「…そうね、うーん…もう少し、お話ししましょう？」
灰「良いけど」
貴「貴方は、こうしてお見合いに来る事がイヤではなかったの？」
灰「……まあ、気乗りしなかったけど…じいちゃん怒ると怖ぇし、仕方なく」
貴「まあ、おじい様は怒ると怖いの？」
灰「めっちゃ怖い」
貴「失礼のないようにしないと…」
灰「初対面の奴に怒るのはさすがに無いと思うけど」
貴「…それなら良いけれど……」
灰「お前は来るの嫌じゃなかったのかよ」
貴「あら、もう慣れたもの。イヤと言ったって無駄なのは分かっているし」
灰「あー、そっか、慣れてんのか」
貴「でも来て正解よ。貴方に会えたから」
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碧夜叉 - 灰羽さん» ありがとうございます！そう言って頂けると励みになります…！お気遣いまでありがとうございます！頑張ります！ (2018年7月31日 9時) (
レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
灰羽 - 続編おめでとうございます！一話一話の展開が楽しみです。お身体に気を付けて、更新頑張って下さい。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: d302357e2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年7月30日 23時
