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相手がどういう方なのかよく分からないまま、その日は帰宅した
帰宅と言っても、東京の本宅ではない
洛山高校は京都だから、別邸に住んでいる
というか、1年ぶりに洛山高校へ登校したものの、何が何やら分からなかった
まず、私のクラス
2年生なんだからクラス替えがある
でもそれを書いた紙の張り出しは終わってしまっていたようで、さっぱりだった
先生に聞いた方が早いわよねぇ
良かった、早めに来て
そう思い、職員室へ足を進めようとしたら、声をかけられた
赤「…A、帰って来ていたのか」
貴「……征十郎。そうなの、1年間楽しかったわ」
赤「良かったな」
貴「ええ。…というか、あら……？久しぶりね、２つの意味で」
赤「…ふふ、久しぶりだね、本当に」
1年ぶりに会った征十郎は、以前の…中学の頃と同じ雰囲気をまとっていた
冷たい眼差しやオーラは、あまり感じられない
……戻ったのかしら
貴「…なんだか懐かしいわ」
赤「そうかい？」
貴「……そうよ。あ、そうだわ。貴方に何も言わずに行ってしまってごめんなさいね」
赤「ああ、気にするな。急だったんだろう」
貴「よく分かるわね…」
赤「虹村さんは元気だったかい？」
貴「ええ、とっても。修造のおかげで楽しく過ごせたわ」
赤「それは良かった」
貴「ところで、私のクラスが何処か分からないの。貴方、知ってる？」
赤「ああ、俺と同じクラスだよ
貴「あら、本当？良かった。…というか、貴方こんな所で何をしているの？」
赤「先程まで朝練があってね。クラスへ戻るのに歩いていたらお前がいたんだ」
貴「そうだったの。朝練…ふふ、懐かしいわ」
赤「参加する？」
貴「それはイヤ」
赤「即答か」
貴「時差ボケで今物凄く眠いのよ…朝練なんて死んでしまうわ…」
赤「そうか、時差ボケか…お前もあるんだな」
貴「あるわよ、人間だもの」
赤「それもそうだね。それじゃあクラスへ案内するよ」
貴「ええ、よろしくね」
私はそのまま征十郎について行き、クラスへ入る
………ここが新しいクラスなのね…
そして隣の席は征十郎…
まあ、全く知らない人よりは断然良いわ
…これからあと2年、この高校に通うのね
ああ……修造がいてくれたら良いのに…
でも…そうよね、もし上手くいけば来年には帰ってくるもの
それをひたすら待てば、あっという間よね
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碧夜叉 - 灰羽さん» ありがとうございます！そう言って頂けると励みになります…！お気遣いまでありがとうございます！頑張ります！ (2018年7月31日 9時) (
レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
灰羽 - 続編おめでとうございます！一話一話の展開が楽しみです。お身体に気を付けて、更新頑張って下さい。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: d302357e2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年7月30日 23時
