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それから私は、毎日毎日学校へ通った
ただ、今日はいつもと違う
修造が急いで病院に行ってしまったから、1人で下校する
私は1人でも良いけれど、また面倒ごとに巻き込まれたくないわね
そう思いながら学校を出ると、声をかけられた
ナ「おい」
貴「………貴方、どうしてここにいるの？」
ナ「迎えに来てやったのに失礼な奴だな」
貴「迎え…？」
ナ「シュウに頼まれたんだよ。お前の迎えに行ってくれないかって」
貴「…受けたの」
ナ「シュウの頼みだからな」
貴「そう…」
ナ「良いからほら、行くぞ」
貴「あ、ちょっと」
ぐい、と腕を引っ張られて無理やり歩かされる
まったく、乱暴だわ
ナ「お前1人で歩いてると男が寄ってくるって、シュウが言ってたぞ」
貴「………だから早く帰ろうと思ってたのよ」
ナ「その男除けに俺が来たんだっつの。日本みたいに安全じゃねぇんだよ、ここは」
貴「あら、確かにそうかもしれないけれど、日本も結構危ないわよ。お料理に薬を入れられたり、襲われたりするもの」
ナ「………お前はそうだったな」
貴「そうよ？だからあまり変わらないわね。言語が違うことくらいかしら」
ナ「いや、それは…当たり前だろ。それにお前、英語話せてるし」
貴「あら、だって幼い頃に身につけさせられたもの。教養よ」
ナ「…あー、そうか」
貴「貴方もそういうの、あったでしょう？」
ナ「ああ、あった」
ナッシュはそう言いながら少し嫌そうな顔をしている
良い思い出がないのかしらね
話しながら歩いていると、もうお家に着いてしまった
…話しながらだと早いわね
貴「…ねえ、お茶くらい飲んでいかない？」
ナ「……誘いか？」
貴「お茶の、お誘いよ」
ナ「…チッ、わかってるよ。シュウの女なんか襲わねぇ」
貴「あら、私は修造のものではなくってよ。それじゃあ、はい。どうぞ」
ナ「………シュウも報われねぇな」
貴「何か？」
ナ「いや」
私はリビングへナッシュを通して、お茶の用意をする
…あ、そういえば好みを全く知らないわ
貴「コーヒー？紅茶？」
ナ「コーヒー。ブラックな」
貴「分かったわ」
私はコーヒーを入れて、ナッシュの前に置いた
……上手く淹れられたか分からないけれど
ナ「……へえ、お前、コーヒー淹れられるんだな」
貴「ええ…その、お味は大丈夫？」
ナ「あ？別に大丈夫だけど」
貴「良かった…。コーヒーを淹れたの、初めてと言っても良いくらいだから」
ナ「…マジか」
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碧夜叉 - 灰羽さん» ありがとうございます！そう言って頂けると励みになります…！お気遣いまでありがとうございます！頑張ります！ (2018年7月31日 9時) (
レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
灰羽 - 続編おめでとうございます！一話一話の展開が楽しみです。お身体に気を付けて、更新頑張って下さい。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: d302357e2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年7月30日 23時
