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そしてやって来た、お見合いの日
お見合い…アメリカでもお見合いと言うのかしら
その辺は分からないけれど、もし合いそうなら婚約を結びましょうねという催しだから同じよね
場所は高級なレストラン
個室のようなところで頂くらしい
修造も連れて行こうと思ったけれど、どうやら個室のドア前までしかダメらしい
私は修造とそこで別れて、中に入る
以前のような事があっては困るからと、警戒しながら席へ歩いていく
……あら、お相手は金髪なのね
私は席に座る前に一言挨拶をする
貴「…今日はよろしくお願い致します」
ナ「ああ、こちらこそよろし…」
貴「………は？」
ナ「あ？」
人の良さそうな笑みを浮かべて丁寧に挨拶に応えてくれたのは初対面の時から相性が良くなかったナッシュだった
な、なんで、こんなところに
貴「あ、貴方…部屋を間違えているんじゃなくて？」
ナ「お前こそおかしいだろ、何でこんなところに」
貴「私はお見合いの場所がここだと聞いたから」
ナ「俺もそう聞いた…って、ことは」
貴「…………私たちが、お見合いするの？」
……あんまりだわ…
どうしてナッシュなの…
私は脱力して椅子に腰掛ける
ちょっと待って欲しいわ
ナ「……シュウは？」
貴「ドアの前で待機しているわ…。だってここ、私しか入れなかったんだもの」
ナ「……そうかよ」
貴「…貴方って、それなりの名家の生まれなのね」
ナ「まあな…じゃなきゃこんなとこでちんちくりんとなんてお見合いしねぇよ」
貴「………私だって貴方みたいな性悪男、こっちから願い下げよ」
ナ「…チッ、ここで言い争ってたって意味ねぇ。せっかくだし料理くらい食っていけ」
貴「……今すぐにでも帰りたいのだけれど」
ナ「俺の迎えが終わる時間にしか来ねぇんだよ、付き合え」
貴「…分かったわ」
私は椅子に座り直し、ナッシュが合図すると料理が運ばれてきた
貴「ねえ、これ…何も入ってないわよね」
ナ「あ？クスリの事か？安心しろ、入ってねーよ」
貴「…そう。ごめんなさい、以前入れられたものだから」
ナ「……日本でか？」
貴「ええ、声が出なくなったの」
ナ「…日本は平和ボケした国だと思っていたが全然だな。こんな女にまでクスリを盛るのか」
貴「……1度目のお見合いの時に襲ってきたのも、その男だったわ」
ナ「何でそんな奴と2回も？」
貴「お父様の命令だったから、仕方ないのよ」
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碧夜叉 - 灰羽さん» ありがとうございます！そう言って頂けると励みになります…！お気遣いまでありがとうございます！頑張ります！ (2018年7月31日 9時) (
レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
灰羽 - 続編おめでとうございます！一話一話の展開が楽しみです。お身体に気を付けて、更新頑張って下さい。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: d302357e2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年7月30日 23時
