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翌日
私は声が治ったからと、いつも通り過ごしていた
……ああ、それにしても治って良かった
…本当に、良かった
祥吾と話せないのは困るもの
もちろん、修造ともだけれど
灰「…治ったってな」
貴「ええ、昨日ね」
灰「良かったじゃん」
貴「本当よ。治らなかったらどうしようかと思ったわ」
灰「まあでも治ったから良かったよな。お前の声って聞きたくなるし」
貴「………そう？」
灰「…なんか、あるのに慣れちまったから急に無くなると…何かなぁって感じする」
貴「あら、私がうるさいと言いたいの？」
灰「うるさいとは言ってねぇだろ？俺はお前の声、好きだし」
貴「……………私だって、好きよ」
灰「お前も物好きだよな」
貴「私は…貴方の声も、容姿も、性格も、全て好きなのよ。以前にも言ったじゃない」
灰「ああ、そうだな。何が良いんだか」
貴「分からないわよ。でも好きなんだもの、仕方ないわ」
灰「……きっとお前は誰かと婚約して、そのまま結婚もして子供産んで、俺のことをたまに思い出すんだろうな。黒歴史ってやつだと思うぜ」
貴「あら、私はそうは思わないわ。もし婚約するとしたら貴方への想いを引きずったままになるわね」
灰「…やっぱそうなの？」
貴「ええ。それに、私のこの貴方への想いが消えるときは、きっと私が死ぬときよ」
灰「………いや、重すぎだろ」
貴「だって本当だもの。それか…もしくは、今死んだら良いのかもしれないわね」
灰「…やめろよ？」
貴「イヤね、貴方の目の前でなんてそんなバカなことしないわ」
灰「 ……しねーのか」
貴「……………あ、でも私のことが貴方の中に刻まれるのなら目の前でも…。い、いいえ、ダメよ」
灰「…自問自答すんな。ちなみに聞くけど、何で俺の目の前で死にたくねぇの？」
貴「……死ぬ方法にもよるけれど、大体は醜いじゃない。それにトラウマになってしまうかもしれないわ。貴方の中で私がもし生き続けられるのなら、綺麗な私が良いもの」
灰「…ふうん……お前はいつでも綺麗だけどな」
貴「…あのね、祥吾。貴方みたいな人は世間では誑しと呼ばれるのよ」
灰「はっ、バカ。お前以外の女にこんな事言わねーよ」
貴「…え、」
灰「本気になられても面倒だからな」
貴「……ああ、そういう…」
灰「なに、期待した？」
貴「…したわ。したわよ。だって…好きなんだもの」
灰「だろうと思って言った」
貴「…貴方って意地が悪いわね」
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碧夜叉 - 灰羽さん» ありがとうございます！そう言って頂けると励みになります…！お気遣いまでありがとうございます！頑張ります！ (2018年7月31日 9時) (
レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
灰羽 - 続編おめでとうございます！一話一話の展開が楽しみです。お身体に気を付けて、更新頑張って下さい。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: d302357e2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年7月30日 23時
