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それから数日して、自室にいるとお父様からの電話が入った
直々に電話なんて珍しい
その電話を受け取ると、次のように言われた
『お前を以前襲った男がまた見合いをしたいと申し出てきたが受けて良いか？』
誰のことを言っているのかと思考を巡らせる間もなく思い当たった
私を襲って、逃げた私を若い男に襲わせた方
………またお見合いをしようだなんて、どんな顔で言っているのかしら
私はお父様に、受けなければいけないのか、もし受けなければならないなら理由も教えて欲しいと返した
すると、受けなければならない。相手はこちらとしても大事な顧客だ。と、簡潔に話をされた
…それを聞いて、それなら仕方ないからと、受けることを決めた
電話の向こうでは安堵したようなお父様の声が聞こえて、こちらもホッと胸を撫で下ろす
通話が終わり、電話を戻すように指示をすれば修造にどんな事だったのかと聞かれた
貴「…以前、お見合いをした、私を襲った方がいたじゃない」
虹「あー、あのおっさん？」
貴「お父様はその方とまたお見合いするのをご所望らしいわ」
虹「は⁈同じ…その、お前を襲った奴と⁈」
貴「…ええ」
虹「さ、さすがにおかしいだろ…理由は何だって？」
貴「お父様の大事な顧客なんですって。利益に繋がるのならば断れないじゃない」
虹「………お前、家の事になると自己犠牲がすごいよな」
貴「…そりゃあ……育てて頂いた恩があるもの」
虹「それがあるにしても一回襲われた奴と見合いすんなよ」
貴「もう決定よ。従わないとね」
虹「………じゃあその見合い、俺も同席するからな。ずっと一緒にいさせろ」
貴「それは…相手の方がお許しになったら」
虹「そんな事言ってらんねーだろ。お前の身が危険なの、分かる？」
貴「分かってるわよ、それは。でもそれが失礼だと言ってお父様にまで影響が出たら…」
虹「……言っとくけど、仕事相手の令嬢を襲う方が大分失礼だからな。そんなに心配なら俺から旦那様に言っておくから」
貴「…ごめんなさい、お願いするわ」
虹「怖くなったら言えよ」
貴「ええ、ありがとう」
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碧夜叉 - 灰羽さん» ありがとうございます！そう言って頂けると励みになります…！お気遣いまでありがとうございます！頑張ります！ (2018年7月31日 9時) (
レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
灰羽 - 続編おめでとうございます！一話一話の展開が楽しみです。お身体に気を付けて、更新頑張って下さい。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: d302357e2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年7月30日 23時
