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知らぬ空間の中で ページ12

貴女side

貴女『ここ…どこ…?』

私がいたのは、何もない真っ白な空間だった。

?「…A」

貴女『…あれ?なんで丁がいるの?』

目の前には大好きな人の姿。
目を細めて優しく微笑んでいる。

貴女『…うそ…なんで…』

ふと自分の体を見ると、それは幼少期の頃の姿だった。

え…どうして…

思わず丁に触れようとすると、丁はスッと消える。

貴女『ち…丁…消えちゃやだよ…』

するとすぐ、黒い着物の男の子の姿が現れた。

額に立派な一本角を持ち、耳は尖っている。

…あの時、私を山姥から助けてくれた子だ。

…多分、丁。

どことなく彼と同じ雰囲気を感じる。

黒い着物の子「…A」

また私の名前を優しく呼ぶ。

また触れようとしてみると、消えてしまった。

貴女『ねえ…どこ?君は丁なの…?…そうでしょう?』

丁は…“鬼”になったのかな…?

真っ白な空間の中をさまよう私。

声をかけるが、なんの姿も現れない。

気がつくと、私は今の私の姿になっていた。

それに驚きながら空間をさまよう。



?「…A」

さっきよりも低い声でそう呼ばれた。

振り返ると、さっきよりも背の高い、黒い着物の鬼がいた。

容姿からさっきの子が成長した姿だと感じる。

貴女『…ねえ、君は丁なの?』

私がそう聞くと、質問に答える事なく黙って私の頭を撫でる。

ちょっと見上げる身長差にドキッとしてしまう。

瞬きをすると、また消えて居なくなっていた。

貴女『…あ』


辺りを見回すと、少し遠くから楽しそうに会話を交わす人達の様子がうかがえた。





そちらに走ってみる。



何人かの男女の集まりだ。

角が生えている者もいれば、生えていない者もいる。

とある男女二人を真ん中にして、楽しそうに会話を弾ませている。

一人はナギの面影を

一人はアオイの面影を

一人はサヤの面影を

一人はフウガの面影を

一人はお母さんの面影を

一人はお父さんと思われる面影を

…感じた。

真ん中の男女二人のうちの男性は、さっき頭を撫でてくれた鬼と同じ顔。違うのは髪を切っているところだけだ。
女の人の隣で優しく微笑んでいる。

その微笑み方は愛らしく、あまりにも丁に似ていた。

その隣にいる女性の姿を確認しようとするが、うまく他の人に隠れてなかなか見えない。






やっとの事で姿が見えた。

その女性は長い黒髪と三本の角を持ち、さっきの男性の隣で、涙を拭いながら愛らしく微笑んでいた。



貴女『…私に似てる』

予言か妄想か→←運命とか恋愛とか



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- 絵上手いですね! 書き方教えてほしいです、、、、。私、好きな人がいます。告るか悩んでて、、、。どうしたらいいですか? (2020年10月20日 11時) (レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
- 謎の沈黙ターイム(バリトン)wwこれ、気に入りましたww (2020年10月20日 11時) (レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
雛紗(プロフ) - もんじゃさん» コメントありがとうございます!え!本当ですか!?嬉しいです^^ありがとうございます! (2018年6月15日 19時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
もんじゃ(プロフ) - 絵めっちゃ上手ですね!! (2018年6月15日 17時) (レス) id: 84ebad2ff3 (このIDを非表示/違反報告)
メグル - 雛紗さん» 承知っすw (2018年6月13日 22時) (レス) id: 5915396e2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雛紗 | 作成日時:2018年4月9日 17時

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