18話 ページ19
黄泉の国
……
貴｢〜♪｣
私が歌を歌いながら歩いていると、遠くから見えたのは角が1本生えている、後ろに団子結びをしている小鬼だった。
貴｢こんにちは！｣
？｢こんにちは。見かけない顔ですね。｣
見た目は子鬼だけど、口調は大人っぽかった。
貴｢わたし、風神のまつえいのA！君は？｣
？｢鬼灯です。｣
貴｢よろしくね！ほーずき君！｣
鬼灯｢ひとつ聞きたいのですが…｣
貴｢んー？｣
鬼灯｢貴方、風神の末裔なんですね｣
貴｢そっ！みんなは風神様って呼んでるんだ〜｣
鬼灯｢なら、私もそうした方がいいですか？｣
貴｢ううん！Aってよんで！｣
鬼灯｢では、Aさんで…
Aさんは、よくここに？｣
貴｢うん！だって、こっちの方がたのしーもん！
だから…ほーずき君にあいに来てもいい？｣
鬼灯｢私は別に構いませんよ。
私も、貴方のお話が聞きたいです。｣
貴｢ホント！？じゃ、また来るね！
ばいばい！ほーずき君！｣
……
貴｢…懐かしい夢…｣
さっきの夢…鬼灯と出会った頃の話か…
あの時の私はかなり幼かった。
でも鬼灯はあの頃から冷静で、普通の子とは違って見えた。
今でもそう変わらないが…なんて思いながら仕度を終えると、ノック音が聞こえた。
貴｢どうぞ？｣
鬼灯｢Aさん、起きていたんですね。｣
時計を見ると午前6時頃だった。
意外と早起きな方なのだが…鬼灯はこの時間に起きる事は知らなかったようだ。
てか、ちゃっかり中に入ってるよ此奴…
貴｢私が寝てるとでも思った？｣
鬼灯｢いえ、思っていませんよ。｣
貴｢じゃあどうしてここに？｣
鬼灯｢貴方に頼みたい事がありましてね｣
貴｢頼み事？私に？｣
鬼灯｢午後から三途の川に行くので、付いてきてください｣
貴｢了解！午前中は一緒に書類やっても？｣
鬼灯｢お願いします。それよりも、貴方また徹夜したでしょう｣
貴｢…なんでバレた？｣
鬼灯｢見たら分かりますよ。薬品の事でしょう。｣
鬼灯の目線の先にあったのは徹夜で作っていた薬の作りかけ。
まさか入った時にバレてたとか…流石すぎる。
貴｢だって、地獄って怪我、多いでしょ？
鬼灯｢それはそうですが、徹夜はやめてください｣
貴｢そう言う鬼灯もね！｣
鬼灯は黙りしていた。
当然、鬼灯も徹夜をすることが多いからだ。
さてと…仕事しに行きますか！
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るあ - 面白かったです。更新頑張ってください。 (2018年7月26日 14時) (
レス) id: b5a241d30d (このIDを非表示/違反報告)
風佳(プロフ) - アクアマリンさん» ありがとうございます！そう言って貰えるとやる気が出ます！お礼として、鬼灯様からのコメントです!鬼｢楽しんでもらえて、大変恐縮です。今後とも私の活躍をご期待ください｣ (2018年1月7日 17時) (レス) id: 7d9a05262a (このIDを非表示/違反報告)
アクアマリン(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主ちゃん可愛いですね！面白かったです、更新頑張ってください！私もあなたみたいな文才ほしいです… (2018年1月7日 13時) (レス) id: e03341938c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風夏 x他2人 | 作成日時：2017年12月19日 21時
