10話 ページ11
鬼灯｢桃の木はこれ以上要りませんよ。
そもそも仙桃を大量に作って、妙薬を確保しようとする天国の政策には反対なんです。｣
これには鬼灯の意見にも賛成できる。
桃源郷には桃が沢山出来ているが、あれ以上増やすつもりだとは…
貴｢そうですね。万能薬が多いと堕落しかねませんし…｣
でも、桃源郷は天国で最大の観光スポットで、景観の維持は必要だと唐瓜さんが言った。
まぁ多少の手入れは必要だが…そう思った時横から茄子さんがやってきた。
鬼灯｢どうしました?茄子さん｣
茄子｢桃太郎とか言うのが来て…｣
鬼灯｢桃が来た?要りません｣
鬼灯は聞き間違えてそう言った。
こういうのがあるから鬼灯は面白い。
貴｢お中元じゃないですよ。｣
茄子｢とにかく来てください!｣
茄子さんは強引に私と鬼灯の手を取り、連れて歩いていった。
鬼灯｢桃太郎って、あの桃太郎ですか?｣
茄子｢そうです｣
鬼灯と茄子さんの会話を聞きながら歩いていると、ある物に目がいった。
貴｢あの
茄子｢え、確か閻魔様が良いよって…｣
鬼灯が小さく舌打ちしていたが…聞かなかった事にしておこう。
この後閻魔様はしばかれるんだろうな…
獄卒｢鬼灯様、風神様！余計なこと言うな！
申し訳ございません。お忙しい中…｣
貴｢別に大丈夫ですよ？｣
私は獄卒達に微笑みかけるが、隣にいる鬼灯は殺気がダダ漏れの状態だった。
？｢おっ！
その気の使い方、もしかしてそいつら上官だな？｣
貴/獄/茄｢ん？｣
？｢ならば…いざ尋常に、俺と勝負しろ！｣
声がした先には日本一の旗を持ち、刀をこちらに向けている…桃太郎？らしき人がいた。
鬼灯｢あの困ったさんは何処の…｣
獄卒｢あれが桃太郎って奴です｣
貴｢大分イメージが…｣
桃｢ヒ、ヒソヒソするな！｣
なんだろうこの桃太郎…凄い痛い気がするが…
獄卒の話だと急にやって来たと思ったら道場破りみたいな事をしていたらしい。
やっぱりかよ…
鬼灯｢なんでしょう思ったより…いえ、大変古風で見目麗しい｣
桃｢な…何が言いたい!｣
貴｢生前悪い鬼を退治したのを誇る事は良いですが、大義を見失ってません？｣
桃｢いーや、見失ってないね。
俺は鬼と戦ってこそ桃太郎なんだ。な？相棒｣
桃太郎さんの目線の先にはお供の犬、猿、雉が居た。
本当に桃太郎だな…というか、死んでもなお、そのお供連れてるんか。
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るあ - 面白かったです。更新頑張ってください。 (2018年7月26日 14時) (
レス) id: b5a241d30d (このIDを非表示/違反報告)
風佳(プロフ) - アクアマリンさん» ありがとうございます！そう言って貰えるとやる気が出ます！お礼として、鬼灯様からのコメントです!鬼｢楽しんでもらえて、大変恐縮です。今後とも私の活躍をご期待ください｣ (2018年1月7日 17時) (レス) id: 7d9a05262a (このIDを非表示/違反報告)
アクアマリン(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主ちゃん可愛いですね！面白かったです、更新頑張ってください！私もあなたみたいな文才ほしいです… (2018年1月7日 13時) (レス) id: e03341938c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風夏 x他2人 | 作成日時：2017年12月19日 21時
