灰原の死 ページ42
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扉を開ければ…
『……』
目の前には血だらけで…傷だらけで…横たわる灰原。
「A…」
傑くんと目が合った。
その目は虚ろで…心臓が締め付けられる。
椅子に腰をかける七海。そんな彼に声をかけようとしたが…
「なんてことはない2級呪霊の討伐任務のハズだったのに…!!
傷だらけの七海がそう言った瞬間。
『…』
肩に触れようとしていた手が止まり、心配の言葉も喉で止まった
産土神信仰……
それは…私が宮城の任務の後に任されてた任務…
私だけが遠出するのは祓う時間もかかるし
要領が悪いと思ったのか…灰原と七海を派遣したのだろう
『…』
あぁ_____
「今はとにかく休め七海。任務は悟が引き継いだ」
傑くんが灰原の顔に布を被せる。
「もう…あの人1人で良くないですか…?」
力のない、七海の声。
『ッ…』
…違うの、違うの七海…私が、私が……
もっと早く呪霊を祓ってたら…もっと私が完璧だったら…
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『…』
主人の言葉が…頭の中で何度も響いた。
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____
・担当者 (高専3年 夏油傑)派遣から5日後
旧▉▉村の住民112名の死亡が確認される
・全て呪霊による被害と思われたが残穢から
夏油傑の呪霊操術と断定
・夏油傑は逃走
呪術規定9上に基づき 呪詛師として処刑対象となる
_______
___
『……どうして…あんな事を?』
「…君だって…ロシアの刺客だったじゃないか」
ねぇ、傑くん、分かんないよ……
呪術は非術師を守る為にあるんじゃないの、?
この廃遊園地の帰りの車で…私にそう言ってくれたよね…?
思い出させないでよ、こんな所に…呼ばないでよ、ねぇ、
「馬鹿らしくなったんだ。全てが…
硝子も悟も理解してくれなかったさ
まぁ、理解してくれなんて思ってないが…」
『…』
「……君も来ないかい?」
と、手を差し伸べられた
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ゆい(プロフ) - 出来れば呪術廻戦0を期待します (2023年1月2日 19時) (レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
Mami(プロフ) - 凄く話が良いです! (2022年12月20日 0時) (レス) @page42 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
瑠歌 - 初コメ失礼します!ずっと言いたかったんですけど、お話すごい面白いです!更新がんばってください! (2022年12月15日 7時) (レス) @page22 id: 4793296ced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年12月7日 16時