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引き止めれなかった ページ43

'


その手を見つめれば、鮮明に思い出される。



'' ほら、帰るよ ''



ここでの任務帰り、私の手を取り握る貴方と悟くん

2人の背中を見て、人の温かさを知った私は変わったのよ、?


そんな私をここで裏切れっていうの……?







『…私も道を外せば……悟くんはどうなるの…』


「……」


私がそう言うと、傑くんは差し伸べていた手を下げた。


そして…




「悟は…ああ見えて寂しがり屋なんだ。
何かあったら支えてあげてくれ」


背を向け歩いていってしまう。



『…それは…あなたの役目じゃないんですか…』


涙腺が熱くなる。悟くんと傑くん…
2人の背中が大好きだったのに、気づけば彼だけの背中しか
なかった。



貴方達2人は……最強じゃないの、?


彼は足を止め、








「私はもう…そんなことが出来る立場じゃないんだ」

と言い、再び歩き出した。

その言葉はどこか寂しそうで、残酷で……
あの日々はかえってこないと痛感させられた。




『ッ…』





ねぇ、傑くん……


私が…貴方の異変に1番気づいていたのに、

貴方が人一倍優しいことも…
それ故苦しんでいた事も分かっていたのに…


伸ばした手は彼の手を握ってあげれなかった。

私は握って貰ったのに


自分ばっかり、自分ばっかり……ッ


罪の重さを感じる度苦しくなるの
どれだけ呪霊を祓い人を救おうが染み付いた罪には敵わない


『…』


一年前に…主人との連絡も絶った。

でも何も起こらないということは…
これぐらいの存在だったというわけだ

代わりなんていくらでもいた



もう…自由なのに……高専は出て行かないのは何故?

悟くんを暗殺する目的だってないのに…



どうして?どうして私は____







『なんで…呪術師をやってるの…』


考えても考えても、分からない


ただひたすら胸が痛くて苦しくて、消えてしまいたい。

















__罪ごと…消えてしまいたい__






'' 死は救済 ''
















'
















『………もう…やめよう…全部……』



向かう先は1つだった。




_______


____











『……』





目の前には限りなく広がる海。


沖縄行きの飛行機があってよかった

ここまでどうやって来たのか…あまり記憶がないけど…
ついたからいいです。



『…』



1歩、靴も脱がず制服のまま海へと足を踏み入れた



変わらない、あの時と何も変わらない。

主人→←灰原の死



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ゆい(プロフ) - 出来れば呪術廻戦0を期待します (2023年1月2日 19時) (レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
Mami(プロフ) - 凄く話が良いです! (2022年12月20日 0時) (レス) @page42 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
瑠歌 - 初コメ失礼します!ずっと言いたかったんですけど、お話すごい面白いです!更新がんばってください! (2022年12月15日 7時) (レス) @page22 id: 4793296ced (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年12月7日 16時

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