約束と笑顔 ページ41
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『はい…1級案件でしたので、少してこずってしまいました』
「出張帰りって言ってたけど何処まで行ってたのさ!!
高専帰ってくる時ぐらい連絡してくれないと七海も心配してたよ!」
『愛媛まで行ってました。
すみません、次からは連絡します』
笑顔でAはそう言ったが…彼女の制服は自分の血だろう。
赤黒く染まっている。
いくら反転術式で治せるからと言って痛みは感じてるんだ
「無理…してない?」
彼女の腕を掴み、聞いた。
しかし逆に
『私は傑くんの方が心配です…大丈夫ですか?
何か…ありましたか?』
私の顔を心配そうに除くA。
「…」
この子の優しさが、胸に痛いほど染みているのが分かる。
悟は最強になり、警視庁での仕事も任されるようになったAは完璧になった。
……2人とも…私を置いていくかのように
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Aside
『さっきの方…特級術師の方ですね』
「え!?今の女の人!?」
灰原くんの驚く声が廊下に響く
『傑くん達も '' 特級''の仲間入りですしね…』
…私にもきましたがそれは断りました。
術式を上層部になんて知られたくないからです
いや、術式というより…この右目なんですけどね…
「この後も任務?」
『ええ、宮城の方に……』
「そんなに任務を詰め込んで…心配してるよ。僕と七海は…」
声のトーンが変わった。
『…』
私が任務を頑張れるのは…
こうして私の帰りを待ってくれてる人がいるからだ
知らないうちに貴方達は私の生きる源になってるなんて知らないでしょうが…
『この任務が落ち着いたら、灰原くんと七海くん…
私を含めた3人で出かけましょうか』
と言えば
「なら明後日行こうよ!!明日の任務!僕と七海も結構遠出なんだけど、明後日には帰って来れてるから!
それと!!君付けはしないって約束した!!!」
……そうだ…君付けはやめたのでした。
『…そうね、灰原。』
眩しい笑顔。明後日なんて私の任務が終わるかどうか分からない。間に合わないかもしれない
そう思ったけど…目を輝かせる灰原を前に断る事なんて出来なかったし、私はそれを承諾した。
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『はぁ、ッはぁ……!!!』
高専内を走る。
任務終わり、明後日に間に合うと喜んでいたのもつかの間…
七海からきた連絡は想像を遥かに超えた内容だった。
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『灰原ッ!!!!!!』
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ゆい(プロフ) - 出来れば呪術廻戦0を期待します (2023年1月2日 19時) (レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
Mami(プロフ) - 凄く話が良いです! (2022年12月20日 0時) (レス) @page42 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
瑠歌 - 初コメ失礼します!ずっと言いたかったんですけど、お話すごい面白いです!更新がんばってください! (2022年12月15日 7時) (レス) @page22 id: 4793296ced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年12月7日 16時