27話 ページ40
紫苑side
『びっくりしたよ…急に部屋に呪術が広がったから
こんな物を用意するなんて、流石といったところかな？
でも、残念だったね……』
夜露は羽織から何かを取り出した
あれは……花札？
それに格好も…上が学ランみたいな感じで下が袴
羽織も黒地に銀の彼岸花と紅いラインのものになってる
『……生憎と、これでも元本職でね？この程度の呪具は効かないさ
……元“特級呪術師”、舐めるなよ？』
愛染「呪術師ィ！？」
柘榴「特級て……呪術師の中でもトップクラスじゃない！！」
『そうさ。序でに言うと、呪具には最初から気付いてた
使わなければ……こっちも手は出さずに、厳重注意で済ませたんだけどなぁ…』
声色は残念そうに、でも雰囲気は全くそんな感じはしない
え、最初から気付いてた……？
『まぁ、使ってしまえばもうこっちは手ェ出せるんだよ
……でもま、一応見習いだし、最後にチャンスをあげるよ
ほら、今すぐ術解いて、大人しくしな？そしたら再講習で済むけ____』
ｶﾞｼｯ
夜露が言い終わる前に高速槍が攻撃し、その槍を夜露が避けて右手で掴んだ
……しかも槍全然動かないし
え、夜露ってマジで戦闘系？高速槍避けるとか強くね？
柘榴は夜露をｷｯと睨んでる
『……大人しくする気は無いようだね』ﾋﾟｼｯ
あれ？今なんかヒビが入る音キコエタヨ？((( ；ﾟДﾟ)))
残念残念と言う夜露は全くと言って良いほど残念そうじゃない
辺りの空気は、さっきからどんどん静かになっている
夜露を中心に、空気が凪いでいく
まるで、夜露に呼応するように
『…なら、もう容赦はしないよ？』ﾆｺｯ
ｿﾞﾜｯ
なん、だ……これ…
殺気？怒気？いや、そんな生温いものじゃない
“何も感じられない”
全てが恐ろしい程に凪いでいる
微笑んでいるのに、どこまでも“無”だ
表面は綺麗に凪いでいるのに、その直ぐ下では激しい炎が、雷撃が、渦巻いている
俺も、刀剣も、それに圧倒されて動けない
柘榴も、時間遡行軍も、夜露が呪霊と呼んだ化け物も、怯えている
この場の全てを支配するように、夜露は笑っている
ﾊﾞｷｨｯ！
すると、夜露が片手で槍を折った………片手で槍を折ったアアア！？！？
紫苑「待って待って待って！！槍って片手で折れるもんか！？」
光忠「いや普通無理だよ！？僕らでも難しいからね！？」
つまり刀剣男士より強いって事か！？！？
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お萩(プロフ) - 猪鹿蝶とはNARUTOを意識したんでしょうか。違ったらごめんなさい。 (2021年1月25日 0時) (
レス) id: dd7c82a96f (このIDを非表示/違反報告)
广 - 設定壱が前世になっていますが、今世では無いでしょうか (2020年12月21日 20時) (レス) id: 95efe95a5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零月 | 作成日時：2020年12月6日 14時
