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つまり、だ。
雲隠れから聞いた砂隠れの上役は、なんとしても人柱力が欲しい。
そもそも雲隠れにはキラービーさんがいるから、人柱力は今の所増えなくていい
だが砂隠れはあくまで"元"人柱力の風影様がいるのであって、人柱力はいなかった
だから他里に噂が歩かないよう、砂隠れで噂を止め、こうして直接木ノ葉に問いただそうと。
しかもこうして木ノ葉に直談判できるのは
以前、木ノ葉に砂隠れの姫である、テマリさんを嫁がせた事にある。
だからそれ相応の見返りが欲しい、というのが砂の上役のお考え。
うん。いかにもって感じだけど、
テマリさんの結婚はもう何年も前の話。
木ノ葉の上役も首を縦に振るのを渋ってるのは
それを掘り起こしているのが気に食わないし
何より他里に文句を言われて人柱力を差し出すのは面子が立たない。
だが、砂隠れとは戦争を起こしたくない
さて、砂隠れに外交へ行き、友好関係を続かせるためにどうにか頑張ってくれ、ということ。
面倒臭い事この上ない
とりあえずキラービーさんを恨む
「仮に木ノ葉にナルト様以外の人柱力がいたとして、風影様や上役の皆様は、その人柱力の性別やどんな尾獣なのか、把握しておられるのでしょうか？」
風影様とカンクロウさんが黙ったところを見ると、確信はないようだ
「噂の出どころである雲隠れは木ノ葉には人柱力がいると確信がある。これが雲隠れとのお話でしたら喜んで政治を進めましょう」
「しかし砂隠れの方は、噂を聞いたのみで実際に人柱力を見た訳でも、人柱力がいるという確信をお持ちではない。」
我愛羅「同盟国である雲隠れの噂を疑えと、そういうことか？」
「そうは申しておりません。私はあくまで噂を信じるならば確信を持ってからと申し上げているまで」
風影様の顔が驚いたけど、でも少しだけ、笑ったような気がする
「政治とは、里を豊かにし、良い方向へ動かしていく事。失礼ではございますが、噂程度の話を政治に持ち込まれては困ります」
カンクロウ「なんだと！！」
我愛羅「よせ、カンクロウ」
ごめんねカンクロウさん。これも仕事だからさ
「ご不快にさせてしまい、申し訳ありません。しかし、私とて里の行く末を担う者。確信のない噂で政治を、里を動かすわけには行かぬのです」
"どうかご理解下さい"頭を下げると、カンクロウさんが舌打ちをした
我愛羅「まさか木ノ葉の重鎮がこれほど優秀とはな。」
「褒め言葉として受け取らせていただきます」
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作者名：紫希 | 作成日時：2021年6月8日 1時
