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我愛羅「責めているのではない。驚いているだけだ」
これまた私達は首を傾げた
我愛羅「外交官殿が捕まえた奴らは、外交官殿を暗殺する事が目的だったみたいでな。まさか、返り討ちにされるとは思わなかったようだ」
まぁ一度殺されかけましたが、なんて言えるわけもなく、シカマルさんの視線が刺さる
それと同時に、侵入者達の会話にも納得できる。
「……本当の目的は木ノ葉と砂の間に争いを生む、ですね」
我愛羅「恐らく。木ノ葉と砂はこれまで仲が良いとは言えないが、それなりに良い関係を保ってきた。しかし、木ノ葉の重鎮が砂で殺されたとなると間違いなく亀裂が入る。」
カンクロウ「相手も護衛も警備もまさか外交官殿が忍だとは思わなかったみたいでな。かなり驚いてたじゃん」
"まぁあの護衛を振り切ったのも驚いたけど"あの、と言う事は私の護衛についた忍の方は腕の立つようだったみたい
本当、飛影様様です
我愛羅「昨日以上に里の警備を上げた。外交官殿には安心していただければ幸い」
シカマル「いや、侵入者の身元((「シカマルさん」
シカマルさんは私を見たけど、私は首を振った
「風影様のお心遣い、痛み入ります」
我愛羅「木ノ葉の重鎮のため、当然の事をしたまでだ」
シカマルさんの言葉を遮ったのは理由がある
里の警備が万全だったのは、元砂隠れの私だったから分かる事。
となると彼らは侵入者ではなく、木ノ葉と砂の関係悪化を目的とする砂の忍。
後でシカマルさんや火影様に侵入者の身元を説明するにしろ
そこら辺を私に説明しないのは、私が政治をしに砂に来たからだろう。
重鎮が砂にいる時点で政治は始まっている、ともなれば迂闊に非を認める事は政治上、不利になる
存外、風影様も政治が上手い
我愛羅「外交官、まして重鎮でありながら忍とは、興味深い。差し支えなければ忍になった理由を聞いてもいいだろうか？」
風影様が話題を変えたのば、場の空気を戻すためと興味本位だろう
「力を持つ者が弱き者のために戦うのは当然の事。私の力は、皆を守るためにあると考えております故」
我愛羅「ほう……まるでナルトのようだな」
「というと？」
我愛羅「ナルトは人柱力だろう。其方も似たような事を言うのだな、と思ってな」
"さて本題に入ろうか"場の空気が途端に重くなった
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作者名：紫希 | 作成日時：2021年6月8日 1時
