繋がり2 (ページ4) - 小説/夢小説

今日:26 hit、昨日:20 hit、合計:47,079 hit

52 ページ4

サスケsaid

全ての始まりは尾獣の影が集合体となり、飛影が生まれた事だ

尾獣の影と呼ばれる飛影は、力の制御ができず何度か世界を滅ぼしかけた過去がある。

影の力は金環日食の日が最も力が強まると言われていた。

その影を封印しなければ、世界はやがて滅ぶ。それを防ぐために、元より封印者であった東雲氏族が飛影の封印をする事になった

そこから東雲氏族は300年に1度、必ず儀式を行う事になっている

儀式を行うのは、生まれながらにして手の甲に封印式の一部が刻まれた、適合者と呼ばれる者のみ。

つまり手の甲に書きかけの封印式が現れたって事は、その女は儀式の適合者、という事になる

適合者が儀式を行なう前に死ぬ、また意図的に300年に1度儀式を行わなければ、世界は闇に包まれると言われているほど、儀式の意味は重い。

だから東雲氏族は決して血縁を絶やす事なく、何千年もの間儀式を継承してきた

だが、今から約2年前。
適合者による儀式が行われるため警護について欲しいと依頼を受け、駆けつけた頃には東雲氏族は全員、亡き姿になっていた

生きている者がいないかと東雲氏族の土地を捜索していると、儀式の跡が残っていて、肝心の適合者の亡骸が見つからなかった

俺は適合者が生きていると確信したのは良いがどこに行ったのか全く検討も付かなくてな。

適合者を探しながら東雲氏族の調査を行なっていると、儀式について書かれた本を見つけた

この本が正しければ東雲氏族が行ってきた儀式は、尾獣の影を封印するためのもの。その女の手に現れた封印式がまさにそれだ。

しかも、その適合者は封印式をその手に刻み終えると死に至り、300年間は転生できず、影と共に封印されると書かれている

だから300年に1度、適合者が生まれるという訳だ

だがその女の手に刻まれた封印式は、東雲氏族が禁忌としている封印式だ。俺がさっき言った永久封印がまさにそれだ

永久封印はただの封印式とは異なり、
自身の転生権を尾獣の影と呼ばれる飛影に差し出す代わりに、
飛影と共に永久に封印される事を意味している