繋がり2 (ページ12) - 小説/夢小説

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儀式の衣装を纏って外に出ると

里は所々崩壊し、忍は傷つき、色んなところから悲鳴が聞こえた

私は里の惨状を目の当たりにして、心が酷く痛かった

「飛影様、私はこちらです」

チリンと火影様から借りた鈴で飛影様を呼ぶとフォーンと鳴いた

カカシ「……会わないの？」

私の視界の隅に、風影様を見つけたけど

私はただ真っ直ぐに飛影様の元へと歩き出した

それを見かねた火影様が尋ねた

「……今すべきは使命のみ。私事に割く時間は残されておりません」

金環日食が終えるまでに飛影様を封印しなければならない

そのための時間があまり残されていなかった

チリンチリンと鳴らすと、飛影様は姿を縮め、家一つ分くらいの大きさとなって里へ降り立った

カカシ「Aさん。東雲氏族が長らく木ノ葉を支えてくださった事、火影から心より感謝を申し上げます」

「火影様からのお言葉、東雲氏族一同誇りに思います。木ノ葉の益々のご発展を、お祈りしております」

"あとは、頼みました"飛影様に手を触れると、影は私を包み込み、空高く飛んだ

不思議と怖くはなかった

後悔も、なかった

飛影様が上空に留まると、金環日食は終わりかけていた

「飛影様、よろしいですか？」

私の問いに答えるよう、飛影様はまた鳴いた

私は鈴をチリン、と鳴らした

「……我が名、東雲Aは飛影様と共に」

手の甲刻まれていた書きかけの封印式が今、全ての封印式が刻まれた