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異例 ページ8

熱いお茶をこぼしてしまった私は着替えると、洗濯カゴに入れておいた。
胸の辺りを火傷してしまい、冷たいタオルで冷やしながら私はトシの部屋に戻り、
泥酔しているトシを置いて伊那さんと不知火さんを広間に導いた。
まぁ、もちろん皆はビックリするわけで・・

原田「し、不知火!?」

不知火「よォ、原田。」

なんだか、おかしな空気になっていた。
華成さんはと言うと、心底嬉しそうな顔で伊那さんを抱きしめていた。
朝ご飯を終えた皆は早速本題を切り出す。

平助「それよりさ、お前等は何しき来たわけ?」

平助君的には不知火さんの存在が訝しい原因らしい。
まぁ、敵だから仕方ない。

伊那「何に来たも何も、華成ちゃんにお別れ言いに来たんやに。」

華成「お別れ?
また、全国を放浪するの?」

伊那「いんや。」

先にワケを聞いている私は華成さんが表情を曇らすのを予想しまう。
きっと、華成さんは止めると考えられた。

伊那「ウチさ、異国行ってくる。
異国に嫁ぐわ。」

華成「え・・」

華成さんでなく、その場にいた皆が言葉を失った。
やはり、この時代で異国に嫁ぐのは異例中の異例だ。
伊那さんだから出来る事でもある。

沖田「ねぇ、それって、もう帰ってこないって事?」

伊那「さぁ?わからん。」

曖昧に言い残し、今度は私に視線を向けた。

伊那「やで、現代に帰ってくれん?
いくら斎藤ちゃんがこの時代の人間で、あっちの時代の人間って言ってもさ、
斎藤ちゃん見たいな子って異例なんやよね。」

貴女「異例?」

どう言う意味かわからない。
前々から伊那さんは意味深な事を語るが、何故かその口ぶりが首謀者の様に感じられる。
多分・・、いや、絶対に伊那さんは全て知っているのだ。
だから、帰れと言うのかも知れない。

伊那「この世界はな、一つじゃないん。
例えるなら何百ページもある一つの本って例えたらわかりやすいかな。」

伊那さんは肩に下げていた鞄の様な物から一冊の本を取り出した。
そして、それを例えに話しを進めていった。

羅列した世界→←身勝手


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設定タグ:薄桜鬼 , アニメ , 岬鬼   
作品ジャンル:アニメ
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黒豆粉 - うおおお!終わり方カッコいいし、何よりお話が最高!!めっちゃ神作だ!ありがとうございました。 (2021年3月19日 23時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - 亀吉さん» 亀吉さん>そんな、最高だなんて嬉しすぎてニヤけちゃいます! 文の構成など、ド素人で上手くかけているか不安でしたが、そう言ってもらえると安心します! 長い小説になりましたが、最後の最後まで本当にありがとうございました!! (2014年3月29日 19時) (レス) id: 37539a4d10 (このIDを非表示/違反報告)
亀吉 - いいお話でした!!最高です!!文の構成とか惚れ惚れしちゃいました。これからも色んな作品を書いて下さい!! (2014年3月29日 19時) (レス) id: e342c6528a (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - セレ―ナさん» セレーナさん>ありがとうございます!! 作者自身も二人のやりとりは書いていて楽しかったです^ ^楽しんでもらえて光栄です! 未熟なものでご迷惑をおかけした事もありましたが、最後の最後まで本当にありがとうございました! (2013年6月27日 19時) (レス) id: 37539a4d10 (このIDを非表示/違反報告)
セレ―ナ(プロフ) - 一章からよませていただきました!主人公とトシのしりとりのやり合いがすっごく面白かったです!!お疲れさまでした!! (2013年6月24日 0時) (レス) id: c5f487b712 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:岬鬼 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2013年2月3日 15時

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