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無邪気で残酷な笑み ページ6

貴女「この、女(スケ)こまし!!
一回、死んでこい!!」

と、私はトシの顔面に平手打ちを食らわせた。←
千鳥足でヨロヨロとしているトシは最終的に、真っ赤な顔で眠ってしまった。
その頬には私がつけた紅葉マークが浮かび上がっていた。

伊那「あ〜あ、寝ちゃったぁ〜
てか、ここまでお酒に弱いとは思わんだ。」

不知火「お前が飲ませたんだろ。」

陽気に笑う伊那さんに、呆れかえる不知火さん。
トシを潰したのは伊那さんだとわかると、私はトシに布団をかけて二人に向き合った。
お茶をかぶってしまった部分はまだほんのりと熱く、肌はヒリヒリする。

貴女「どうしたんですか?
伊那さん、朝廷に行ったって聞いたんですけど・・」

陽気に笑っていた伊那さんは口元に笑みを残しつつ、首を傾げる。
明るい表情は無邪気だからこそ、残酷にも見える。

伊那「朝廷、行ってきたよ。
用事、残っとるから京に来たん。」

貴女「用事?」

今度は私は首を傾げた。
ニコニコと笑みを絶やさない伊那さんを凝視し、私は再度問う。

貴女「なんの用事なんですか?」

伊那「華成ちゃんに会いに来たん。
ウチ、もうすぐ京発つから。」

貴女「京を発つ?」

また朝廷に戻るのだろうか。
それとも、華成さんが言ってたみたいに全国を歩き回るのだろうか。
色々と思案してたが、不知火さんが真意を明かす。

不知火「日ノ本を出るんだよ。
伊那は天皇の娘、基、駒として、異国の王族と契を交わすんだとよ。」

貴女「ええええぇぇ!?」

どこか気の抜けた声音の不知火さんは驚愕の言葉を口にした。
ただただ驚く私に伊那さんは深い笑みを向け、

伊那「後、不安要素も取り除きに来た。」

そして、伊那さんは続ける。

伊那「斎藤ちゃんさ〜、元の時代戻んなって。」

貴女「え・・」

伊那さんの無邪気な笑顔。
子供のような無邪気だからこそ、残酷な深みを際立たせていた・・

身勝手→←酔っ払いと珍客


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設定タグ:薄桜鬼 , アニメ , 岬鬼   
作品ジャンル:アニメ
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黒豆粉 - うおおお!終わり方カッコいいし、何よりお話が最高!!めっちゃ神作だ!ありがとうございました。 (2021年3月19日 23時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - 亀吉さん» 亀吉さん>そんな、最高だなんて嬉しすぎてニヤけちゃいます! 文の構成など、ド素人で上手くかけているか不安でしたが、そう言ってもらえると安心します! 長い小説になりましたが、最後の最後まで本当にありがとうございました!! (2014年3月29日 19時) (レス) id: 37539a4d10 (このIDを非表示/違反報告)
亀吉 - いいお話でした!!最高です!!文の構成とか惚れ惚れしちゃいました。これからも色んな作品を書いて下さい!! (2014年3月29日 19時) (レス) id: e342c6528a (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - セレ―ナさん» セレーナさん>ありがとうございます!! 作者自身も二人のやりとりは書いていて楽しかったです^ ^楽しんでもらえて光栄です! 未熟なものでご迷惑をおかけした事もありましたが、最後の最後まで本当にありがとうございました! (2013年6月27日 19時) (レス) id: 37539a4d10 (このIDを非表示/違反報告)
セレ―ナ(プロフ) - 一章からよませていただきました!主人公とトシのしりとりのやり合いがすっごく面白かったです!!お疲れさまでした!! (2013年6月24日 0時) (レス) id: c5f487b712 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:岬鬼 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2013年2月3日 15時

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