それぞれの今(最後を少し修正) ページ21
幕末と現代。
そこの時代に住む住人はその時代の住人である。
過去と未来は一本の道で繋がっていても、交わる事は絶対にない。
いや、交わってはいけない。
だから、現代の人間が過去へ行く事も、
過去の人間が現代に行く事など絶対にないのだ。
和希「なぁ、クレープ食べようぜA〜」
貴女「今それどころじゃないよ。
忙しいし、甘いものの気分じゃないし、アンタは鬱陶しい。」←
チョロチョロと周りを走り回る和希に私はズバッ、と切り捨てる。
早足で歩き、落ち着きのない気持ちを抑えるようにして、私は家に帰った。
〜幕末にて〜
華成「だ〜か〜ら〜、もう来ないでって!!」
風間「お前が俺と共にこない限り、俺は何度でも迎えに来る。」
うんざりした声音で華成さんは斎藤さんの後ろに隠れた。
斎藤「いい加減にしたらどうだ?
この通り、コイツはお前と共に行く気は皆無だ。」
沖田「まぁ、そう言う事だから帰りなよ。」
平助「只でさえ土方さんが苛々を振りまいてんのにお前等まで・・」
原田「そもそも、女を口説くならもっと堂々を口説くんだな!!」
斎藤さんに続いて沖田さん、平助君、原田さんは風間と対峙した。
そして遅れてトシが続く。
トシ「テメェ等鬼にはもううんざりだ。
いい加減、我慢ならねぇ!」
〜幕末、あばら家にて〜
朝、乱れた襦袢を整えて、伊那は長い髪を結い直した。
己の心臓が動いている事に安堵し、小さく微笑む。
伊那「過去が変ったら未来も変わる。」
不知火「?」
近くに控えていた不知火は不思議そうに首を傾げた。
伊那「ウチが生きれば未来も変わる。
未来はどうなっとんのやろな?」
それぞれの思いが交じり合う中、時が大きく流れていった。
時代に流される小さな私達。
その流れに翻弄されながら、
私が現代に戻ってすでに6年の月日が流れていた・・・
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黒豆粉 - うおおお!終わり方カッコいいし、何よりお話が最高!!めっちゃ神作だ!ありがとうございました。 (2021年3月19日 23時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - 亀吉さん» 亀吉さん>そんな、最高だなんて嬉しすぎてニヤけちゃいます! 文の構成など、ド素人で上手くかけているか不安でしたが、そう言ってもらえると安心します! 長い小説になりましたが、最後の最後まで本当にありがとうございました!! (2014年3月29日 19時) (レス) id: 37539a4d10 (このIDを非表示/違反報告)
亀吉 - いいお話でした!!最高です!!文の構成とか惚れ惚れしちゃいました。これからも色んな作品を書いて下さい!! (2014年3月29日 19時) (レス) id: e342c6528a (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - セレ―ナさん» セレーナさん>ありがとうございます!! 作者自身も二人のやりとりは書いていて楽しかったです^ ^楽しんでもらえて光栄です! 未熟なものでご迷惑をおかけした事もありましたが、最後の最後まで本当にありがとうございました! (2013年6月27日 19時) (レス) id: 37539a4d10 (このIDを非表示/違反報告)
セレ―ナ(プロフ) - 一章からよませていただきました!主人公とトシのしりとりのやり合いがすっごく面白かったです!!お疲れさまでした!! (2013年6月24日 0時) (レス) id: c5f487b712 (このIDを非表示/違反報告)
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