ストーリー１ ページ42
．
その夜のこと
「輝は？」
『寝ちゃったよ』
ベッドに運んで来たところだ
私と征十郎はまだ忙しく
黙々と課題やら何やらを進める
『…征十郎』
気が進まない
不安だったから
彼の名前を呼んだ
『…明後日』
「…？」
『お父様がここを訪れるかもしれない』
「は？」
『輝を連れ戻しに』
正直、言うか迷った
でも言わないといけない
ここは、私一人の家じゃないから
迷惑をかけたくない
そんな気持ちがチラついて
でも、助けて欲しい気持ちも半分で。
「何故もっと早く言わないんだ」
『…っ、ごめんなさい…』
征十郎ならきっと
考えてくれるって分かっていた
ほら、また甘えてしまう
「でも僕は口出しできるような立場じゃない」
『………』
「繋がりがあるとすれば婚約者
下手に口出しすれば無理矢理引き裂かれる」
正論だ
決定権は親にあるのだから
「でも、僕も参戦するよ」
『なんで…』
「…輝が心配だからだ」
そう言い放った征十郎の横顔は切なそうだった
まるで…"自分のことのように"。
「僕は…小さい頃に母親を亡くした」
…そうか
だからか…
．
．
．
．
「君も…同じだったね」
．
二人とも、
辛くて
苦しい
過去があり
そして
今がある
．
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あやぽん。(プロフ) - さややんさん» ご指摘ありがとうございます！！！ (2018年9月2日 15時) (
レス) id: 5eb1035f6b (このIDを非表示/違反報告)
さややん - 静かな朝２で、機嫌が期限になってますよ！ (2018年9月2日 15時) (レス) id: 9ca511b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
あやぽん。(プロフ) - 三日月涼風さん» お久しぶりです！！本当に暑いよね…日本大丈夫？？← ありがとう、そっちも十分休養とってね！！！ (2018年8月14日 10時) (レス) id: 5eb1035f6b (このIDを非表示/違反報告)
三日月涼風(プロフ) - 久しぶり！最近すごく暑いよね…夏休みの間だけでも、ゆっくり休んでね！ (2018年8月3日 0時) (レス) id: 089d604416 (このIDを非表示/違反報告)
あやぽん。(プロフ) - かげりんさん» ありがとうございます！なかなか更新出来ずすみません…。落ち着いたら夏休み更新しようと思います！少し待ってて下さい！お願いします！ (2018年7月14日 12時) (レス) id: 5eb1035f6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやぽん｡ | 作成日時：2017年12月15日 19時
