裏のコトバ２ ページ37
．
『大丈夫な訳ないじゃない…！！』
私が出ていく前は痣なんてなかった…
輝は酷い言葉をお父様から浴びせられ､
時々痣ができない程度の暴力を奮われる
その度私の元へ泣きついてくる輝
見ていられなかった
だから何度も作戦を練ったりした
勉強だって教えたりした
負けないで､輝も1人で頑張っていた
輝「姉様…泣かないで」
『……っ、』
滲む視界には悲しそうな顔の輝がいる
輝「…お父様は正しい。
勉強できない僕がいけないんです
姉様が居なくなってから､
毎日暴力を奮われるようになった
僕には姉様の存在が大きすぎたんです」
淡々と喋る輝は
本当に強い子だと思った
「…輝」
輝「兄様…？」
黙って見ていた征十郎が
突如､口を開いた
「君の父親は決して正しくなどない
結果が重要なことは当たり前だ
だが暴力を奮っていいなどと
思い込んでいる様な親は親ではない」
輝「ですが…」
「僕の言うことは絶対だ
暫くここで暮らせ｡僕が色々教えてあげよう」
輝「兄様…っ」
「辛かったな…」
『征十郎…』
輝の頬から溢れる涙は
今までの痛みを表すのに十分だった
征十郎の腕の中で泣く輝
また、貴方の優しさに涙が溢れそうだ
「輝､手当するよ」
輝「ありがとうございます…兄様」
大人しく征十郎の前に立って
手当を受ける輝
私は身内さえも守れなかった
情けない人間だ
罪悪感が支配する
『…いたっ…、』
指を切ってしまった
考え事をしていたからだろう
ジンジンと痛む指先
「A､大丈夫かい？」
輝「姉様！大丈夫！？」
気づけば､征十郎と輝が
横に立っていた
「気をつけるんだよ」
と言い私の背後に回って手首を掴まれる
そのまま水場まで移動し
洗った後､ペロリと舐められた
『…っ、』
恥ずかしくて火が出そうだ
こんな事を平気でしてしまうなんて
輝「姉様！僕も手伝う！」
『えっ…』
輝「役に立ちたいです」
「じゃあ僕もしようかな」
輝「兄様もですか？なら､兄様よりも頑張ります！」
「頼もしいな。だが負けないよ」
あらら〜大人気ない
二人のやりとりに
思わず笑ってしまうと
作戦成功だね、と
二人は顔を見合わせている
いつの間に
こんなに仲良くなったんだろ
「やっと笑ってくれた」
．
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あやぽん。(プロフ) - さややんさん» ご指摘ありがとうございます！！！ (2018年9月2日 15時) (
レス) id: 5eb1035f6b (このIDを非表示/違反報告)
さややん - 静かな朝２で、機嫌が期限になってますよ！ (2018年9月2日 15時) (レス) id: 9ca511b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
あやぽん。(プロフ) - 三日月涼風さん» お久しぶりです！！本当に暑いよね…日本大丈夫？？← ありがとう、そっちも十分休養とってね！！！ (2018年8月14日 10時) (レス) id: 5eb1035f6b (このIDを非表示/違反報告)
三日月涼風(プロフ) - 久しぶり！最近すごく暑いよね…夏休みの間だけでも、ゆっくり休んでね！ (2018年8月3日 0時) (レス) id: 089d604416 (このIDを非表示/違反報告)
あやぽん。(プロフ) - かげりんさん» ありがとうございます！なかなか更新出来ずすみません…。落ち着いたら夏休み更新しようと思います！少し待ってて下さい！お願いします！ (2018年7月14日 12時) (レス) id: 5eb1035f6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやぽん｡ | 作成日時：2017年12月15日 19時
