あんスタ【私は、このﾌﾟﾗﾝを提案いたします。】4 (ページ36)

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155話ページ36

随分と長いこと話していた。帰ってきた頃にはもう、レッスン室はからっぽ。

朔間｢遅かったのう｣

ではなかった。隅の方で何をやっているかと思えば、斎宮くんが持ってきてくれた衣装の案を見ていたのか。

朔間｢して、どんな話だったのか。大方予想はついておるが｣

貴｢それは良かったです｣

朔間｢ああ。そしてお前さんの答えはこう…｣

同じように息を吸い、同タイミングで答えを述べる。

朔間｢ノー｣

貴｢イエス｣

朔間｢！？｣

貴｢…｣

数秒の中の表情の変化。と言っても、目の前にいる男の子だけだけど。

朔間｢なぜ、じゃ…お主はいつでも、いつだって、前を見据えて闘っていたじゃろう！？｣

貴｢籠城も必要かと｣

朔間｢っ。それで、相模の獅子は滅び、天下は豊富のものとなった…それが何を意味する分かっているじゃろう｣

貴｢いいえ。これは、天下統一劇ではなく、歴史が変わる瞬間なんです｣

朔間｢関ヶ原で籠城…はっ。負けるのが目に見えておる…そんなのは、ただの恐れじゃ！｣

貴｢えぇ。だから、裏切った。有利な方についた｣

朔間｢そういう事か…｣

なぜだか、亀裂の音がした。