あんスタ【私は、このﾌﾟﾗﾝを提案いたします。】4 (ページ16)

今日:16 hit、昨日:3 hit、合計:48,484 hit

135話ページ16

バン！！と、また机を叩く音。文香の顔が目の前にあった。その大きな瞳には、燃える炎が灯っている。

文香｢なんで、なんで、実行しなかったんですか！Aさんを引き抜こうとしていた会社は、Aさんが興味を示していた会社だったじゃないですか！｣

貴｢それは…｣

文香｢どうしてこんな真似を！Aさんなら上手くやれるのに、簡単にできたのに、バレるようなやり方で進めて、バレて、速攻退職？それでいいわけ！どんな戦も、ひっくり返して大将首とってくる貴方が、どうして！｣

貴｢それをして、どんなメリットがありますか。昔の私なら、どんな手を使っても勝鬨を掲げていたかも知れません。しかしながら、あの会社に遺された思いや、それを受け継いだ気持ちを、捻り潰して野望を叶えるなど、到底できることではなかった｣

文香｢意味わかんない、だってあの時からAさんは潰そうって、そういう、プランをたててたわけでしょ！なんで助けるような真似したのさっ上げて落としてどん底にってわけ…？じゃあ、なんで、なんでもない時も私の話聞いてくれたの、他の社員の手助けしたの、必要のない雑用までやって、評判あげようとしたの…！｣