29 事務所 ページ31
『ここか…』
次の日、約束の時間の少し前に俺は事務所に入った。
安室さんによるとこの事務所はすっごい大手らしく、芸能事務所の中でも1位2位を争うほどの事務所なんだそう。
名刺を見せたらめっちゃ驚かれた。てか、んなにすげー会社なんだな。
受付の人に部屋に連れて行ってもらいながら考える。
事務員「着きました。」
そう言われ、部屋に通される。ちなみに社長室らしい。
中に入ると、綺麗な大人っぽい女性が長椅子に座っていた。いかにもキャリアウーマンって感じ。
その人は事務員に目配せすると、事務員はお辞儀をして部屋を出ていった。
社長「Aさん…よね?ここに座って。」
そう言われ向かいの席に座る。
社長「早速で悪いんだけど。これからオーディションを受けてもらうわ。」
…は?
『ん?え?は?』
何言ってんだこの人←
社長「だーから!!オーディションを受けてもらうの!!デビューのね?」
えっそれは、、、俺は歌って踊るってこと…?
てか、もーデビューのオーディションすんの?!
『いやいやいや、僕ダンスとか歌未経験です!!』
んな事急に言われても?!
そう思っていると、社長はまあまあと言い、
社長「まぁ、話を聞きんしゃい。まず今回のオーディションはソロデビューのオーディションよ。事前に応募してもらって3次予選を通過した人だけが受けられるの。」
んなのに俺が出てもいいのか…?
社長「本当はこの事務所に入るのにもオーディションがいるけど、私達は貴方を手放したくないのよ。貴方にはこの世界に早く出てアイドル業界を変えてもらいたい。」
アイドル…業界?
『アイドル業界を変えるってどういうことですか…?』
そう聞くと、
社長「今のアイドル業界は酷い状況よ。特に男性アイドルはね?貴方ならこの業界を変えられる。どう?やってくれるかしら…?」
俺が、、変える…。
『…ボロボロでも知りませんからね?』
そう俺が言うと社長は満足そうに笑い、
社長「じゃあ曲とかは私が決めるから、ダンスのフリとか考えるのに2階の練習室使って!!音楽プレーヤーとかもあるから。」
あっ、踊り俺が決めるのね。
『分かりました。』
それから失礼しましたと言い、部屋を出た。
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作者名:さら x他1人 | 作成日時:2020年5月20日 15時