検索窓
今日:24 hit、昨日:23 hit、合計:219,381 hit

29 事務所 ページ31

『ここか…』


次の日、約束の時間の少し前に俺は事務所に入った。


安室さんによるとこの事務所はすっごい大手らしく、芸能事務所の中でも1位2位を争うほどの事務所なんだそう。


名刺を見せたらめっちゃ驚かれた。てか、んなにすげー会社なんだな。


受付の人に部屋に連れて行ってもらいながら考える。


事務員「着きました。」

そう言われ、部屋に通される。ちなみに社長室らしい。


中に入ると、綺麗な大人っぽい女性が長椅子に座っていた。いかにもキャリアウーマンって感じ。


その人は事務員に目配せすると、事務員はお辞儀をして部屋を出ていった。


社長「Aさん…よね?ここに座って。」


そう言われ向かいの席に座る。


社長「早速で悪いんだけど。これからオーディションを受けてもらうわ。」


…は?

『ん?え?は?』


何言ってんだこの人←


社長「だーから!!オーディションを受けてもらうの!!デビューのね?」


えっそれは、、、俺は歌って踊るってこと…?


てか、もーデビューのオーディションすんの?!


『いやいやいや、僕ダンスとか歌未経験です!!』


んな事急に言われても?!


そう思っていると、社長はまあまあと言い、


社長「まぁ、話を聞きんしゃい。まず今回のオーディションはソロデビューのオーディションよ。事前に応募してもらって3次予選を通過した人だけが受けられるの。」


んなのに俺が出てもいいのか…?


社長「本当はこの事務所に入るのにもオーディションがいるけど、私達は貴方を手放したくないのよ。貴方にはこの世界に早く出てアイドル業界を変えてもらいたい。」


アイドル…業界?


『アイドル業界を変えるってどういうことですか…?』


そう聞くと、


社長「今のアイドル業界は酷い状況よ。特に男性アイドルはね?貴方ならこの業界を変えられる。どう?やってくれるかしら…?」


俺が、、変える…。


『…ボロボロでも知りませんからね?』


そう俺が言うと社長は満足そうに笑い、


社長「じゃあ曲とかは私が決めるから、ダンスのフリとか考えるのに2階の練習室使って!!音楽プレーヤーとかもあるから。」


あっ、踊り俺が決めるのね。


『分かりました。』


それから失礼しましたと言い、部屋を出た。

30→←28



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
242人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さら x他1人 | 作成日時:2020年5月20日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。