【HQ】シンデレラ物語。

LIFE.16 ページ16

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次の日、授業終わりの放課後

自習のセットを持って進路指導室へ向かう


「失礼します」

「あ……うん…」


プリン頭の人

確か孤爪先輩……だったと思う



「それ何のゲームですか？」

「これは……バイトハザード…」

「あ、面白いですよね！！大好きです！」


孤爪先輩は私を見た

それから、またゲームに視線を移して



「シリーズ何が好きなの……？」

「私は6とか好きですよ！便利な操作が沢山あって楽しいし！！」


孤爪先輩は少しだけ笑った。

何て美少女なんだ……


男なのに



「俺は完成度が高いから4が好き……」

「マジで！？私も2とか4、完成度高くて大好き！！孤爪先輩今シリーズ何をやってるんですか！！」


「えっと……2、だけど…」


2！？

マジで！！この人凄い解ってる！！


「見せて！見せて下さい！！」

「敬語とか別にいい……」

「そうなの？じゃあゲーム見せて！」


孤爪先輩は座っていたところを少し開けてくれた


何この人……良い人…！！！


私なんか今まであった人が悪いのか

凄い感動してる



「へへっ、失礼しまーす」


隣に腰掛けてゲーム画面を見ると

もう唖然


指の動きが違うっていうかなんて言うか……



「プロっぽい」

「俺ゲームとか好きだから……」


好きでも神すぎる

指がシュンシュンシュンみたいな




.



「凄い凄い凄い！！私このステージ三回もやり直したんですよ！？」

「特待Sなのに……」

「あれ頭の良さが判断基準！？」



ダメだ

なんか私及川に似てきた……

あ、先輩つけ忘れた



「A……やってみて…」

「うえあい！！？」


ゲームを渡されて、ぎょっとしたけど

一応やる



.



「ゴメンなさい、死にました……」

「いいよ別に…」


孤爪先輩にゲームを返す

孤爪先輩はゲーム機を受けとる



「Aは……」



と孤爪先輩は続けた



「指の動きに無駄があるからだと思う……」

「そうかなあ」



指を見ながら考え込んでいると孤爪先輩は

私の肩を指で突いた



「ん？」

「これ……Aはこうしてたけど、こう」


実践して孤爪先輩は教えてくれた

かっこいい！！！


萌える

これが萌えか



「ほら……ね？」

「凄い！今日帰ったらやってみる！！」


「……うん」


言葉を交わし終えた瞬間

扉が開いた



「……何してんの、お前ら」

「クロ……」

「クソ尾先輩」


黒尾先輩はいい笑顔で笑う

鳥肌がたったマジで



「お前、クソバナ……表に出ろ」


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